第124回 IPU会議に参加して ①
第124回IPU会議が、2011年4月15日から20日までの6日間、パナマ共和国・パナマシティにおいて開催されました。119の国・地域が世界中から集まる中、私は、日本国会代表団副団長、参議院代表として参加致しました。
IPU会議では、各常設委員会所管の議題についてパネルディスカッションやアジア・太平洋地域グループ会合、女性議員会議が開催されたほか、緊急追加議題として、「アフリカ及び中東地域を含む進行民主主義国における民主的改革の強化」(インドネシア・ニュージーランド・イラン共同提案)に関する議題が採択されました。IPU会議の常設委員会は、第1委員会が平和及び安全保障委員会、第2委員会が持続可能な開発、金融、貿易委員会、第3委員会が民主主義及び人権委員会です。私は、第2委員会に所属し、今次会議における第2委員会のテーマである「天然資源、農業生産及び人口動態変化の管理を通じた持続可能な開発の確保における議会の役割」について討議、発言を行うとともに、委員会決議案について修正案を提案し、修正案は委員会及び本会議において、採択されました。
4月19日の本会議で、私は、日本国会を代表して発言を行いました。東日本大震災に対する国際的支援について感謝の意をお伝えすると共に、復興への決意を表明しました。今回の原子力事故に関する情報について、正確かつ透明性をもった発信をしていくことを約束致しました。最終本会議では、委員会の決議案及び緊急追加議題に関連する決議案が全会一致をもって採択されました。そして、我が国の東日本大震災におけるIPU議長声明が採択されました。
いよいよ、日本を出発。アメリカ・ヒューストン国際空港で、飛行機を乗り継ぎ、パナマに到着。すぐに明日からの会議打ち合わせのため、水城パナマ大使と、大使公邸においてブリーフィング。パナマの情勢について説明を受け、明日からのIPU会議にむけ、懇談をしました。
日本が地域グループとして所属しているASEAN+3、アジア太平洋地域グループ会合がIPU全体会議の前に開催されました。早速、会場に到着するなり、パキスタン・韓国をはじめ、皆さんから東日本震災について、お見舞いの言葉をかけられました。国際会議ということもあり、日本語の通訳は、会議がいくつも平行して開催されるため、1チーム3名×3チーム=9名が参加。日本からの同行者をはじめ、アメリカ各地より合流した人もいました。まず、地域会合では、前回報告が行われ、役員の改選が行われました。残念ながら、日本人は一人も役員になっていません。拠出金はダントツの一番、全体の1割以上出しているのに…。外交の継続性を痛感しました。IPU会議は、世界の国々の人権を守り、民主主義を確立することを目的としています。日本にとっては当たり前のことが、世界では、まだまだ多くの課題があるようです。
小見山よしはる公式サイト http://www.komiyama.to