国際コンテナ戦略港湾と国内物流網 | 前参議院議員 小見山よしはる オフィシャルブログ

国際コンテナ戦略港湾と国内物流網

岐阜県には海がありません。海なし県に生まれ育った私ですが、最近、わが国の港湾政策にとても関心をもっています。昨年8月に、国際コンテナ戦略港湾として京浜港と阪神港の2か所が選定されました。これから、国と京浜港及び阪神港の港湾管理者が連携して、国際物流競争力強化にむけて取り組みます。

 わが国の港湾の国際的なランキングの低下は、著しいものがあります。世界の港湾別コンテナ取扱個数ランキング上位20港を見ていくと、1989年は、20位以内に神戸、横浜、東京の三湾が入っていましたが、2009年にはひとつも入っていません。国際港湾トップ10から欧米諸国は姿を消し、中国を中心にアジア圏の港湾が大きく差をつけています。

 港湾には、超大型コンテナ船が入港できる水深が必要です。昨年、上海に行きましたが、上海市の東南30㎞の沖合に洋山深水港があります。洋山深水港は、水深15m以上の世界一の国際ハブ港湾を目指して建設中の港で、完成予定2012年には、年間1500TEU以上のコンテナ取扱量(日本の5大港の取扱量を圧倒的に上回ります)を予定しています。また、港周辺では、80万人規模の居住地域が埋め立て中で、すでに2つの海洋大学が設立されており、まさに国際港湾の巨大事業です。

 世界の海運物流に食い込んでいくためには、「大水深バース建設」「国内港からのフィーダー貨物」「ワンストップサービス強化」の施策展開が重要性です。日本がフィーダー貨物奪回はもちろんのこと、どこまで国際物流の流れを変えることができるか…。一刻の猶予もありません。今回の戦略港湾の指定をきっかけとして、港湾を要とした道路インフラ整備の課題が浮き彫りとなりました。国内の物流網を最小コストで効率的に創り上げるために、臨港道路整備のみではなく必要とされる道路整備を急がなければなりません。日本の港湾政策、まさに正念場です。



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