救急救命活動~AED~ | 前参議院議員 小見山よしはる オフィシャルブログ

救急救命活動~AED~

心臓の突然死で命を落としている人の数、50,000人。しかし、心停止状態になっても、すぐにAEDや胸骨心臓マッサージを行うことで、助かる命があります。AEDは、自動体外式除細装置といって、突然心停止状態に陥った時、心臓に電気ショックを与えて正常な状態に戻す医療機器です。全国に、約27万個設置されていています。平成16年に、市民がAEDを使用することが認可された後、AEDを使用した救命事例も増え、普及が急速に進んでいます。


しかし、実際に、自分の身近で人が倒れていても、なかなかAEDを使って、助ける自信がある人は少ないのではないでしょうか。命にかかわることなので、講習を受ける等の経験がないと、救急救命時で判断することは困難です。一般の市民の皆さんが講習を受ける機会をどんどん増やしていかなかなければなりません。


世界一の救命率を誇るシアトル。その救命率は平均30%です。一方日本の救命率はわずか2~5%。その違いは、どこから来るのでしょうか?高い救命率の秘密…。それは、市民の力です。シアトルでは市の総人口約60万人の半数もの市民が救命措置を行うことができます。その理由は、救命救急に関する教育を受けているからです。シアトルでは、1970年代後半から、市内の公立中学校の全ての中学1年生が、救急救命に関する授業(BSL授業)を受けています。


翻って、日本の現状はどうでしょうか。現場を見ると、救急救命対策に対する取り組みは、自治体によって、かなり温度差がありますが、私は、全国の全ての教育機関にAEDを設置したいと思っています。もちろん設置するだけでは、救命率はあがりません。シアトルの子どもたちが、学校で救急救命の技術を学ぶように、日本の子ども達にも同様のチャンスをつくっていくことが重要だと考えています。私は、中学校の子ども達全員がAEDの使い方を体験し、救急救命技術を学ぶことができるようにしたいと思っています。


私たちの命を繋ぐAED。まずは岐阜県でひとつひとつ形にしていくために、全力で取り組んでいきます。



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