議会一般質問が終わり、議会だより原稿を作成
 
今回は「武豊町の財政」をテーマに、以下の5点を質問
1.普通交付税不交付団体になったことに対する見解
2.武豊町の近年の財政状況の主な特徴とそれに対する見解
3.決算や近年の財政状況の主な特徴とそれに対する見解
4.今後の中期的な財政見通しに対する見解
5.財政情報をより分かりやすく住民に説明していくことに対しての見解
 
武豊町の近年の財政状況の特徴として、答弁の一つに、経常収支比率の上昇があります
(答弁抜粋)
~財政状況を図る指標の一つに、「経常収支比率」といったものがありますが、この指標は、財政の硬直化を図る指標とよばれております。経常的に入ってくる、使い道の決められていない収入に対して、毎年行わなければならない経常的な単独事業の経費がどのくらいあるのか、といったものを数値化しているものありますが、一般的に100に近くなればなるほど、財政にゆとりがない状況といわれております。本町では、この経常収支比率が年々上昇しており、平成19年度決算では77.1%でしたが、平成29年度決算では90.2%となっております。~
 
経常収支比率について考えてみたいと思います。
経常収支比率は町村の場合は扶助費大半を国と都道府県肩代わりするため、教科書的には、以下になります。
65%~75% 適正(平成5年まで)
75%~85% 弾力性をやや欠く(平成5年~平成23年まで)
85%~95% 弾力性を欠く(平成24年~平成29年)
95%以上   硬直化=新たな投資的経費がない
武豊町では平成23年度以降、教科書的には硬直化とされます。
 
平成28年度財政比較分析表
 経常収支比率 89.8% 類似団体内順位 32/49位 全国平均 92.5% 愛知県平均 89.5%
 類似団体順位では平均より少し悪く、全国平均よりは若干よく、ほぼ愛知県平均
平成29年度知多管内5町普通会計決算の状況
 東浦町 82.8% 阿久比町85.7% 美浜町86.1% 南知多町 87.7% 武豊町90.2%
 武豊町が一番経常収支比率が高い
平成28年度経常経費分析表類似団体順位(財政比較分析表より)
 人件費(食費)          30/49位 平均より若干高い
 扶助費(家族の医療費)    46/49位 ほぼ最下位
 公債費(借金の返済)       8/49位 低い
 物件費(日用品の購入)     37/49位 かなり高い
 補助費等(自治会費)          19/49位 やや低い
 その他(子供への仕送り他)  41/49位  かなり高い
 扶助費>その他>物件費>人件費>補助費>公債費 
武豊町では、今後大型建設工事が続きます。
普通建設事業費の増加により、経常収支比率は一時的には下がることが想定されます。
そして、物件費と公債費が上昇していくことになるかと。
経常一般財源がどれだけ増えるのか。
しっかりとした、想定の中、基金もしっかり積み、事業を推進していくことが大切であると考えます。