一気の会9月例会へ。「名古屋大学教授 後房雄氏」を講師に「二元代表制の矛盾と地方議員内閣制」をテーマに講演いただく。地方分権が進展する中、地方議会の改革は立ち遅れている。会派マニュフェスト、「議会基本条例」など、議会改革の動きは試みられているが、そのことは二元代表制の矛盾を深刻化させるだけである。歴史的経過は占領軍により官選知事の廃止であったが、首長公選を憲法に規定し、すべての自治体で二元代表制が規定された。その後疑問視する声もあったが、保守系が両方を抑える状況で消滅、自治体の「車の両輪」という空疎な理論が普及。先進国では一元制が主流。唯一アメリカにおいては大統領制(二元代表制)が機能しているのは、政党の党議拘束がないからで、本来特殊である。首長選挙相乗りで議会運営を相乗りで行い、選挙は空洞化、首長も議会も市民の実質的コントロールをうけない体制となっている。原理的解決として、議会一元制(議員内閣制、シティマネージャー制、委員会制)を行える制度改革(憲法なし地方自治法の改正)。講演内容は画期的かつもっともなご提案です。後先生によれば、議員自身が改革に後ろ向きの方が多いのに一番、苦慮されています。10月2日横浜にて「地方議員内閣制を考えるシンポジウム」が開催されます。よりよい、住民に必要たらんとする議会を目指すためにも、参加してきます。
愛知県武豊町議会議員 石川よしはるの日記-DVC00559.jpg