今月の歌舞伎座は
毎年恒例(昭和11年〜)の
団菊祭



明治の名優
九世団十郎と五世菊五郎を
讃える祭典

昔から
江戸の粋と華やかさが満載の
楽しい舞台

今回は
当代菊五郎のお孫ちゃんが
初代尾上眞秀として初舞台なので
一層華やいでいる

昼の部
最初の演目は
ことぶきそがのたいめん
寿曽我対面



歌舞伎らしい色彩美が
舞台いっぱいてんこ盛り飛び出すハート

正月興行が慣例となっているので
ちょっと違和感はあるものの
めでたい賑々しさは
初舞台のお祝いに相応しい

尾上松也の血気盛んな弟曽我五郎と
尾上右近の思慮深い兄十郎は
柔剛ハマり役で
テレビでも人気者の2人が
生き生きと美しい

更に同世代の
坂東巳之助の朝比奈が良い
特に声&台詞回しが
とても良い

父三津五郎丈も声・姿・踊りと
三拍子揃っていたな…

ニコニコニコニコニコニコ

次は
わかきひののぶなが
若き日の信長



昭和27年大佛次郎作の新作(?)で
信長の精神的成長を描いた作品

三味線鳴物が殆ど無く
舞台転換も長〜く
信長とその守役それぞれの
一人芝居が続く感じで
私の好みではない

真顔真顔真顔

だがそのお陰で?
次の演目が引き立つ引き立つ!

おとにきくまことのわかむしゃ
音菊眞秀若武者



眞秀君パパのフランス繋がりで

CHANEL提供の緞帳


満開の藤と菖蒲が舞台一面に広がり
腰元や近習を
女歌舞伎や若衆に扮装させた宴で
幕が開く

美しい〜派手〜キラキラ

そして
長唄と常磐津が舞台の上下に飛び出すハート

舞台転換では浅葱幕を引き
大薩摩で聞かせて
観客を盛り上げ
柝の音で幕が落ちると
岩山の悪人の棲家

すると
太棹がべ〜ンと鳴り
義太夫の声

大立回りで怪獣を倒し
父の仇を突き止め
武者修行に出る決意をして
花道を六法ではけて行く

歌舞伎エッセンスを
全て盛り込み
眞秀君の門出を祝う演出は
お爺ちゃま菊五郎による

孫愛ダダ漏れ〜!

脊柱管狭窄症で
足腰大変なはずなのに
弓の神として出演

武者修行に行く少年に
ずっと守護するから
大望成就のため修行に励めと悟す

完全オーバーラップで
身内の感覚で涙が出てくる😭

小さい子の一生懸命な姿だけでも
涙なのに😭😭

いい役者さんになってね

にっこりにっこりにっこり

さて本日の装いは
単衣の付下げに
同じ工房の染め帯





帯周りは

同じ工房の染め体験で作った帯揚げと

生成り色の三分紐に

ベネツィアングラスの帯留




一応紋紗の羽織を着たけれど

来月はもう暑くて無理かも💦