家族に強く勧められ、「地面師たち」7話を一気に観た。過激で凄惨なシーンが多く、素直に面白かったとは言い難い。このドラマはフィクションとは言え、2017年に実際に起きた「積水ハウス地面師詐欺事件」がモデルになっており、企業のコンプライアンスのまずさにも、リアル感があった。詐欺の罠にかかる心理にもいろいろ考えさせられた。
〈綾野剛さんのホストクラブ潜入は面白かった〉
〈ハリソン山中を演じる豊川悦司さん〉
あらすじは、
『地面師たち』は、多額の代金をだまし取る不動産をめぐる詐欺を行う「地面師」の犯罪を描く。
土地価格が高騰し始めた東京で、辻本拓海(綾野剛)は、ハリソン山中(豊川悦司)と名乗る大物不動産詐欺師グループのリーダーと出会い、「情報屋」の竹下(北村一輝)、なりすまし犯をキャスティングする「手配師」の麗子(小池栄子)、「法律屋」の後藤(ピエール瀧)らとともに、「交渉役」として不動産詐欺を働いていた。次のターゲットは過去最大の100億円不動産。地主、土地開発に焦りを見せる大手デベロッパーとの狡猾な駆け引きが繰り広げられる中、警察が地面師たちの背後に迫る。標的となる大手デベロッパー「石洋ハウス」の幹部を山本耕史が、ハリソンを追う定年間近の刑事役にリリー・フランキーが登場する。
印象に残るのは、地面師たちのリーダー、ハリソン山中役の豊川悦司さんだ。今回は仕事人としての役柄だが、映画「仕掛人・藤枝梅安」を思い出す。ニヒルな笑いがかっこいい。そして、定年間近の刑事役リリー・フランキーさん。こういう人生だけは嫌だな。コツコツ頑張って、最後に落とし穴に入るなんて。面白かったのは、綾野剛さんのホスト潜入やホテルへの尾行かな。ドラマ全体通して人生の縮図というか、人生の負の側面をいろいろじっくり観られた。まだ、興奮が冷めやらない。