やっと群馬県など4県にまたがる「尾瀬」に来られた。群馬県に住んでいる時も、東京に住んでいる時も、気になっていた尾瀬。だけど、いろいろ都合が悪く行けなかった。近くて遠い尾瀬。3年前も、コロナ禍に名古屋から車で赤城山山麓の老神温泉に泊まり、いよいよ明日と言う時に、身内に不幸があり、急遽帰宅。だから、今日こそは行くぞ、と勇んだ。

 万歳!今日は最高の天気と最高の尾瀬ガイドさんに恵まれ、最高の尾瀬を楽しめた。13人の一行が、鳩山峠から山ノ鼻へ行き、牛首途中まで出かけた。この間、約5キロ、2時間ちょっとかかった。途中、山小屋へ食料等を届け終わり、帰ってくる歩荷(ぼっか)さんや腰に鈴を付けた若い女性の郵便屋さんに出会い、縁の下の力持ちになっている人々に感謝の念が湧いた。


〈尾瀬ヶ原 背後は、燧ヶ岳(ひうちがたけ)〉


〈水辺にミズバショウ 栄養分の多い木道下にも多い〉

 「夏の思い出」に歌われるミズバショウ。辺り一面、咲き誇る姿はなんて美しいんだろう。最高!毎日、尾瀬を案内しているガイドさんによれば、今日は、絶好のタイミングだったそうだ。ミズバショウに代わり、黄色い花がかわいい「リユウキンカ」が咲き始め、更には、タンポポの綿毛のような「ワタスゲ」も多く見られた。

 ガイドさんの説明では、ミズバショウは毒草で、クマがウンチをせずに冬眠期間を経た後、この毒草ミズバショウを食べ、硬いウンチを下痢にして体外に出すのだそうだ。そのウンチの中に残ったミズバショウの種が、尾瀬の広範囲なミズバショウの元になつているとか。面白い!

 ガイドさんはサービス精神も旺盛で、ハーモニカで「夏の思い出」を弾いてくれたり、全員での大合唱をリードしたり、植物の説明も丁寧だった。三大毒草やニリンソウ・幸せのニリンソウ(葉が緑)、サンリンソウ、ヒメシヤクナゲ、ナカバノモウセンゴケ(尾瀬と北海道しかいない)、トチノキ・・・

 高山植物,万歳!やっぱり、尾瀬はすごい。また、来なくちゃ‼︎爆笑


〈植物研究見本園内のミズバショウ群生〉


〈リユウキンカ〉


〈葉が緑の幸せのニリンソウ〉


〈ヒメシヤクナゲ〉