転校して、去っていく側として、

メッセージカードにひと言ずつ、

クラスメイト全員に書いていた。

 

ささやかではあるが、

手ぬぐいを添え、包装し、渡した。

 

さよならだけが人生だ、と、

井伏鱒二さんの言葉を思い出す。

出会いよりも、

別れは、重いし、後ろ髪を引かれる。

 

喜怒哀楽のいろんな思いは、

深ければ深いほど、

いろんな気持ちが解せるものだと思う。

いろんな人と出会うことで、視野を広げ、

自分なりの価値観も、作られていく。

 

小5、地元に戻り、

もうすぐ、勉強シフトの生活が始まる。

目標目指して、子の頑張る姿が見られるよう、

親自身も、そういう姿を見せていけたら。