5月26日は伊勢志摩サミット、27日はオバマ大統領の広島訪問を現地から中継させていただきました。

濃密な二日間でした。

伊勢志摩サミットでは、G7各国首脳が伊勢神宮を訪問するところから取材したのですが、早朝から大勢の人が一目見ようと集まっていました。

数日前から厳重な警備が敷かれている影響もあり、伊勢神宮へと続く「おかげ横丁」は人通りも少なく閑散としていました。お店の方々も口を揃えて「暇ですね~。サミットで魅力を発信してもらって今後盛り上がればいいですね」とおっしゃっていました。

沿道で何時間も首脳の到着を待つ人々に対して、土産店の従業員の方々が「疲れたでしょ、こちらをどうぞ、おまんじゅうです」と配ってくださり、「これぞ日本人のおもてなし精神だな!」とほんわかと暖かい気持ちになりました。

街を取材していて、「この区域は大阪府警が多いな」、「パトカーのナンバープレートに北海道と書かれてる!」、「この警察官、ちょっと方言が混じっているな」という気づきもあり、国を挙げて日本中の警察官を伊勢志摩に集めてサミットを成功させようという気迫を感じました。

伊勢志摩を訪問した後、各国首脳はサミット会場となっている賢島に移動。私たちは、その賢島がよく見える場所から中継をしました。

雨の心配もあったのですが、夕方まではなんとか天気が持ちこたえてくれたので、穏やかな海に浮かぶ美しい賢島が拝めました。

中継後は、メディアセンターへ。


このメンバーで回っていました!

食堂では松阪牛なども振舞われていて、伊勢志摩グルメを沢山ありがたくいただきました。

地酒も取り揃えてあったので図々しくも何杯かおかわりしていただきました、すみません。



取材中は各局のアナウンサーと会いました。こちらはメ~テレの倉橋アナウンサーです!





次の日は広島に。



オバマ大統領が平和公園の慰霊碑に献花しスピーチを行うということで、公園の周りには大勢の方が並んで様子を見守っていました。

そのうちの一人は、ご両親共に被爆されてご自身も癌を患っているという被爆二世の方でした。

プラハ演説で「核なき世界」を訴えたオバマ大統領はいつか広島に来てくれると信じていた。この日が来て嬉しい。公園の外まで声は聞こえないかもしれないけど、同じ空気を吸えるだけでいい、とおっしゃっていました。

外国人観光客の姿も多く、そのうちのイタリア人とイギリス人のカップルにお話を伺いました。広島に到着して初めてオバマ大統領が来ることを知った、原爆のことは小学校のときに教科書の載っていたので知っていたが、実相を知りたかったので資料館を見にきた。今日は見学できず残念だが、そのかわりにオバマ大統領の到着を待ってみたい。いままで一度も現職のアメリカの大統領が広島を訪れたことがないというのは驚きだ、と話していました。

ちなみに私もアメリカに住んでいた頃、小学校で原爆について学ぶ授業があったのですが、多くのアメリカ人生徒が「原爆投下で戦争を終わらせることができたので、正しかったと思う」と言っていたのに衝撃を受けたのを覚えています。今はアメリカ国内でもその考え方を見直す意見が増えているようですね。

私は平和公園に設けられたメディア用のスペースで、オバマ大統領の到着からスピーチまでを取材し中継したのですが、

静寂に包まれた平和公園の中響き渡るオバマ大統領の力強い言葉の数々が、今でも頭の中に残っています。

歴史的な瞬間を取材し、感じることが沢山ありました。皆さんもそれぞれ感じることがあったと思います。





夜はすぐに東京に帰らなければいけなかったので、夕飯は新幹線にて。




日本酒とちくわとナッツです。

お父さんが好きそうなラインアップですね笑