ちょっとまじめな話 | 吉田潤喜オフィシャルブログ - アメリカンドリーマー -

ちょっとまじめな話

先日日本への出張から帰国した。今回も途中京都に立ち寄り、お袋の見舞いをした。ここ数年、お袋はずっと京都の武田病院にお世話になっているが、毎回帰国のたび少しでも時間をみつけては病院を訪問することにしている。お袋を見舞うたび、病院のスタッフの皆さんの心温かい看護に感服する。遠いアメリカにいる私にとって、お袋の現在の姿をそのままに見ることができる同病院のウェブサービスは、本当にありがたいサービスだ。帰国するたび、「その後どうしてるのやろ」と心配するしかなかった私にとって、お袋の様子が手にとるようにわかるこのサービスが、どんなに家族にとってうれしいものかご想像頂けると思う。

また、ありがたいことには、お袋を通して今では病院の橋本院長先生とも随分懇意にさせて頂くようになり、現在は院長先生の息子さんとも交流がある。実はちょうど先週、そのご長男が友人らと共に当地のOHSU (Oregon Health Science University)を研究のため訪問した。このOHSUは全米でも指折りの有名な病院で、私が長年理事を務めるドーエンベッカー小児病院の属する大学病院だ。その彼も、聞くところによると今では京都の姉の店、「KITCHENよし田 」のお得意様だそうだ。

その姉というのは、私の拙著「人生も商売も、出る杭打たれてなんぼやで 」にも出てくる、クミ姉さん という一番仲のいい姉なんやが、ここ数年趣味でずっとシャンソンを勉強している。日本でもその世界ではかなり有名な周先生という方の下で学んでいるのやが、先日来日の折、その彼女のライブ・ディナーショーを見に行くチャンスがあった。正直、私個人はシャンソンなんて全く興味なかったから、姉からぜひにと頼まれて出席したような事情だった。でも、実際に行ってみるととても心打たれるもんがあり、「シャンソンとは結構奥の深いものなんやなぁ。」と素人ながら感激した次第だ。時には、こうしたコンサートもいいもんや。姉は、毎日好きなシャンソンを口ずさみながら、キッチンよし田をきりもりしている。本来非常に明るい、前向きな性格の女性なんやが、このシャンソンで日々心洗われながら、さらにポジティブなパワーを発散しているらしい。多くのお得意さんが、いつも「クミ姉さんのパワーをもらいに来た。」と言っては姉の店を訪れてくれるそうだ。

思えば、私の人生は常に人との出会いに支えられている。橋本院長先生ご家族との出会いも、初めはお袋の見舞いを通してやった。それが、だんだんと輪が広がるようにして自分のネットワークが広がっているのを思うとき、「人は決して一人では生きられへんのや」と痛感させられる。

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