昨日はとても嬉しいことがありました。

朝から教員OBの方からも、

「吉中の先生が声を上げてくれたよ ! 」

って電話を頂きました。

教員関係者からこれまでも、『夏休み短縮は生徒の為にもならない』と聞くことが多かったものですから、だったらなぜそう言ってくれないのか、そんなに言えない事情があるのかと、複雑な思いだったからです。

 

吉田中学校は、以前とても荒れていたそうです。

それを、今の先生たちのご努力で、とてもいい状態になっていると聞いています。

今回の件で、きっと、教員同士の関係もいいのだろうなと思いました。

 

勇気をもって声を上げてくれた、新間先生。

それを支えるように、教職員組合の山崎先生も発言してくれています。

きっと、本当に良いプランになる議論がここから始まるのだと思います。

私たち保護者、町民も、それを支えて行けるよう頑張りたいと思います。

 

 

夏休み短縮に吉田町の教員 町教委の狙い疑問視

中日新聞 2017年9月16日

 

◆「授業日増えれば 仕事量も増える」


吉田町の小中学校の夏休みが大幅に

短縮されることについて批判する

吉田中学校教員の新間正信さん=牧之原市で

 

 「夏休みは生徒が学校にいない分、定時で帰れて気兼ねなく有給休暇を取れる唯一の時期」と新間さんは話す。教員は夏休みも出勤し、日ごろの残務処理や各種教員研修などをこなす。それでも、休暇を取りやすい貴重な時期という。その上で「生徒が学校に来ると、生徒指導や質問対応など自然と仕事が生まれる。授業日数が増えれば忙しくなるはずだ」と言う。 二〇一八年度に小中学校の夏休みを十六日程度に大幅短縮する吉田町の取り組みに、地元の教員が疑問を投げ掛けている。町教育委員会の狙いは「授業日数を増やし、教員の一日の労働時間を短縮させる」だが、町内唯一の中学校で数学を担当する教員歴三十六年目の新間(しんま)正信さん(57)は「仕事はあふれており、出勤日数が増えれば労働時間の総計も増えるはずだ」と指摘する。

 

 吉田町立の三小学校と吉田中学校の一八年度の夏休みは、八月のお盆周辺の十六日程度という。他は授業があり、中体連県大会と重なる時期もある。柔道部顧問の新間さんは「どちらを取るか教員からは強制できず生徒に二者択一を迫ることになる。そんな状況を、あえてつくる必要があるのか」と疑問視。「授業を休んだ生徒には補習授業をするべきだと思うが、結局は教員の仕事が増えるだけ」と語る。

 

 吉田中では真夏に授業をする対策として全教室にエアコンが設置された。体育館にはなく、別の男性教員は「熱中症を考えると、体育の授業や集会などで体育館をどこまで使えるか」と不安視する。ある女性教員は夏休みが短縮されると、読書感想文や自由研究の宿題がなくなることを危ぶむ。「夏休みの宿題は時間をかけて取り組む力を育む。帳尻合わせで教育環境を変えないで」と訴える。

 

 県教職員組合の山崎聡美・吉田中分会長(44)は「夏休みの短縮は生徒のためにもならない。組合の分会として町教委に反対の意思を示すために、何らかの行動を起こすことも検討している」と話す。

 

 町教委の浅井啓言(ひろゆき)教育長は「これまでの説明会などで、教員からさまざまな意見を聴いている。こうした意見を踏まえながら関係機関と調整を図っており、よりよいプランになるように努めたい」と話した。

(佐野周平)

 

 <吉田町小中学校の夏休み短縮> 2020年度から実施される新学習指導要領で授業時間数が増えることへの対応策として、吉田町教委が2月に打ち出した。教員の一日の労働時間短縮を図るため、授業日数を増やし、18年度の小中の授業日数を220日以上に。夏休みを16日程度にする。

 本年度は移行措置として夏休みを4~6日短縮し、3小学校は23、24日間で中学校は29日間だった。本年度の小中の授業日数は210日で、県内公立小中学校で最多。