政治家の和尚さんに、子牛まるごと料理をご馳走になる夢を見た。

和尚さんは僕の夢の中で初見。気に入って貰って、半ば強引にご馳走になるシチュエーションだ。

奥さんがどんどんテーブルに料理を並べ、和尚さんは喜々として平らげていく。

スタンダードなソースにちょっと別のソースを混ぜ、大皿から自分の分をわけ、「桁違いにうまい」とつぶやく。

テーブルがいっぱいになると奥さんも席に着き、僕の様子を伺う。

夢の中だから味なんて無く、骨が危ないねと僕は感想を言った。

まぶしい夫婦の期待に応える表現を探しながら。

 

うちのムスメなら、「美味しそう」とちゃっかり席に着き、「うまーい」と歓声をあげるだろう。声がでかいからな。もし一緒に席に着いてたら、その場の空気は完全に彼女に依存し、僕は重圧から解放されて食を楽しむだろう。

 

夢からの勝手な妄想ながら、彼女のそういうところを尊敬している。僕自身もそうあらねばと思いつつ、相変わらず表現が下手くそで、うまくいったためしがない。すごく美味しそうに飯を食った僕の子ども達を見ていたのに、もう17年も見てるのに、その表現を習得することが出来なかった。

 

もう24年も社会人をやっている。

若い奴、植木屋やんなよ!