雨のプラタナスを見た。

濡れた肌が真っ青に光ってかっこいい。鹿の子模様が尚更映える。昔、かみさんにこの名前を教えた時、肌をみて「かわいい」と言った。「かわいい?」と納得しかねたけど、雨の日にはよくわかる。かわいい木だ。
スタインベックの「ハツカネズミと人間」ではこの木が一場面の象徴だった。僕にとっても、樹木を注意して見るようになったという点で、特別な木だ。最近は流石に、街で見ても特別感を感じなくなったけど。
ところで普通に真っ青なんて書いたけど、僕も駆け出しの頃は「青じゃなくて緑だろ」なんていちいち突っ込んだ。信号も「青じゃなくて緑だろ」と突っ込んだ。青でも緑でも突っ込む分には、特に文句は言われなかったけど。
若い奴、植木屋やんなよ!