朝ドラ以来「余市と言えばニッカ」と答えるように、余市はニッカウヰスキー発祥の地として余りにも有名で、余市のワインなんて知らない人の方が多いと思うのですが、それもそのはずです。

 

ニッカと比べればあまりにも浅い歴史しかなく、その名が知られるようになってきたのは2010年に「ドメーヌ・タカヒコ」がオープンしてからだと思われます。

 

 

そして「北のフルーツ王国余市ワイン特区」の認定を受けるまでになりました。特区認定により、酒税法の最低製造数量基準(年間6キロリットル)が緩和され、小規模農家でも参入しやすくなりました。


その後続々と道外から移住してドメーヌを開設する若手がここ余市に集まるようになりました。

若手といっても大学の農学部等で醸造学を学んだ高学歴の人が多いのです。


そして地球温暖化の波はこの業界にも押し寄せてきています。

 


昨晩飲んだドメーヌ・タカヒコさんのピノ・ノワールに曳かれて、タカヒコさんの畑をたずねてみました。周辺も含めて広大な葡萄畑が広がる余市の丘陵の一角に「Nana-Tsu-Mori」と名付けられたピノ・ノワールの畑があります。ワインの名前もこの畑の名前そのものなんですね。

フランスの有名ワインも畑名を付したものが多く、それを聞くだけでワインの産地と格付けが分かるようになってます。

 

 

 

この畑の下の方に自宅と醸造所などがあるのですが、見学と製品購入のための訪問には対応しないそうです。

なので畑を見るだけなのですが、一番上の方に展望台が設置されています。

 

 

 

この時期はまだ葉と実がついてきたばかりですが、秋には紅葉した葉とたわわな実が豊潤な景色へと変えてくれるはずです。そのころ再び訪ねてみたいものです。

 

畑からの帰り道またまたサクランボ園に寄ってしまいました。毎食後の楽しみになってますからね😁

 

 

サクランボ園のそばには余市フルーツの象徴でもある「透明リンゴ」のオブシェが設置されています。リンゴの向こうには余市の街並みと海辺のシリパ岬の崖が見える素敵な場所です。

 

 

そうそう、タカヒコさんは長野出身ですが、余市に来る前の10年間は足利市のココ・ファーム ワイナリーで醸造責任者をやっていたそうです。

確かにあすこのピノ・ノワールは美味しかったですね。そして今はもっと主張の強いピノ・ノワールが余市で味わえます。

アツシさん、足利は是非行ってみてピノの試飲をしてみてくださいな。