前回は岐阜県土岐市の「核融合科学研究所」の見学に行ってきましたが、今回は茨城県那珂市の「国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 量子エネルギー部門那珂研究所」に行ってきました。長い名前ですね。

 

この日は朝から結構な雨でしたが、岐阜と違って近いですから余裕で到着しました。

広い構内の展示館の前で受付時間まで待機します。

 

 

展示館の前には「トカマク方式」の核融合炉の模型が展示されています。

 

 

核融合炉には3つの方式があります。

前回のは捻じれたドーナッツの周りに磁場コイルを巻きつけてプラズマを制御する方式の「ヘリカル方式」でした。

 

今回は捻じれていないドーナッツの周りに磁場コイルを幾重にもおいてプラズマを制御する方式の「トカマク方式」の装置です。こちらの方が単純で作りやすいことから実は早くから取り組みがされて歴史も古いのですね。

 

 

まずは見学者11名全員が揃ったところでパワポを使って概要の説明です。

 

 

下の絵はドーナッツを輪切りにした断面なのですが、プラズマを生成するための仕掛けとそれを確認するための計測機器の模式図です。

 

 

こういうのをざっと頭に入れてからまずは「トカマク装置」の見学です。

といっても現在稼働中の装置「JT-60SA」は直接見れませんので、1世代前の「JT-60」の実物を見学します。

 


 

これはプラズマを閉じ込めたドーナッツ型の容器の外側に巻き付けた磁気の発生装置ですね。
 

 

そしてこの中には奥の方にある茶色の容器があるのですね。

 

 

現在実験中のものはこれよりも更に大きいものだとのことです。

そして次には制御室を中まで入って見せてもらいました。

 

 

正面の大きなスクリーンでは見学用の画像ですが、ドーナツの中でのプラズマの生成状況と実際の炉内の画像が見学できます。

 

 

しかしこれらの炉内の様子を肉眼では直接見ることはできませんので、それを計測する技術もまた重要なんですね。それをいろいろと説明してもらいその装置を見せてもらいました。

まさに物理の実験装置ですね。

 

 

 

 

なおここの展示館には見学者用の展示室もあっておさらいもできるようになってます。

 

 

「那珂研究所」の見学の後は激しい雨の中スーパー銭湯に行き、例の廃止される瓶牛乳を飲み、

その後地元スーパーの「カスミ」でお買い物をし、更に水戸の南にあるイオンタウン内の大型書店TUTAYAさんで御書印をゲットしました。水戸のそばにある涸沼をもじったひぬ丸君ですね。

 

 

それから更に高速に乗って、その夜は「常磐道友部SA」で宴会と車中泊です。

 

 

 

なんとも忙しい1日でした。明日は帰宅ですが、ただでは帰りません。サプライズもある1日となりました。