釈迦堂遺跡博物館を後にして、甲府盆地を北上。塩山市も通過してほどなく行くと乾徳山恵林寺(えりんじ)があります。

 

ここは名将武田信玄の菩提寺です。信玄の墓所がある由緒ある寺院です。

こちらもいつか行こう行こうと思っていたところですが、今回やっと来れました。

 

まずは総門に当たる黒門から入ります。

遠くに赤門も見えてますね。

 

 

境内はこんな感じに配置されています。

 

 

黒門を進むと赤門に到着です。四脚門とも言われています。重要文化財です。

 

 

更に進むとちょっと珍しい形の三門があります。

織田信長がここを攻めたとき寺に残っていた僧俗をここに閉じ込めて火を放って殺害したと言われた門です。

 

 

その時の住職が燃え盛る三門の上で唱えたのが

「安神不必須山水 滅却心頭火自涼」と言われており、門柱の左右に刻まれています。

 

境内には三重塔も配され、格式の高い寺であることがわかります。

 

 

また、この岩ですが、熊とかライオンに見えますね。

 

 

更には信玄公の訓言の碑があります。心を打ちますね。

 

 

「凡そ軍勝五分を以て上となし、七分を以て中となし、十分を以て下と為す。

その故は五分は励を生じ七分は怠を生じ十分は驕を生じるが故。

たとへ戦に十分の勝ちを得るとも、驕を生じれば次には必ず敗るるものなり。

すべて戦に限らず世の中の事この心掛け肝要なり」

 

 

その後、本堂の中に入ります。

 

 

 

本堂の正面ですが、ここからは大して大きくは見えないのですが、

 

 

その左右には広大な広間があります。ここに多くの武将が参集してたのでしょうね。

 

 

次はきゅっきゅっと鳴く鴬張りの廊下を渡って、武田不動尊像に行くのですが、ここからは撮影禁止でした。

 

そこを出てくると、柳沢吉保公夫妻の廟があり、その隣には池泉回遊式庭園が広がります。

後背の山を借景とした雄大豪壮な庭園にしばし憩います。

 

 

この庭園は夢窓国師による築庭で、他に鎌倉瑞泉寺・京都の苔寺と天龍寺も知られています。

なかなかの庭園でした。さすが戦国の大大名信玄公の菩提寺ですね。訪れた甲斐がありました。

 

今回の記事のタイトルは「山梨プチ温泉旅行」なんですが、中々温泉の話が出てきませんね。でも安心してください。明日は温泉の話ですよ。(笑)