茶店・井筒

 

◆この女坂わきの(井筒)という茶店に、おそのは出ていた。彼女が、もとはたらいていた茶屋なのである。 

(一)座頭と猿

 

 

◆彦の市の執着ただならぬ筈の茶汲女・おそのへの見張りの眼をゆるめてはいない。愛宕権現門前の茶屋(井筒)にはたらくおそのを、同心・酒井祐助が、責任をもって、ひそかに監視をつづけている。 

(二)蛇の眼