甘い罠【思い出がかり】山田

寝れんくさっ

きっと秋のせいっちゃね


という事で
思ひ出写真を…



こないだの札幌行ったとき本番まで時間あったから

なんか有名なデザートの店に連れていってもらった


小洒落た店内に少し、たじろぎながらキョロキョロして席に着いた。

水を運んでくれたお洒落な店員の女子がボクの格好を見るなり

完全に笑いを噛み殺しながら喋っていた！


もう、アウェー感丸出しの、悔しさの中ボクはメニューを開いた。。


何か一発逆転狙えるメニューは無いのかと…

このアウェー感をくつがえせるような 『通』なメニューは










あるじゃないかっ

『通』しか頼まなそうなやつがさっ


ボクは笑いを堪え鼻がヒクヒクしている店員さんに向かい
イギリス英語口調で『AmaiWana』…………
一つ

と
遠い目をしながらゆったり間をとって、紳士的なナレーター口調でオーダー。

先制パンチをお見舞いしてやったのです




そう。



これによりきっと店員さんはこう思ったはずです。



『あっこの人イギリス育ちだからこんな格好してるんだ決してマジシャンとかじゃないんだそれに甘い罠に自分から飛び込んで行く、スリリングな一面を持つ人なんだ』

………………と。


『解ればいいんだ』


と心の中で呟きながら


デザートが届くのをお紅茶を揺らしながら待っていたらさっきまでと

明らかに表情の違う敬意の眼差しの店員さんがボクの前に例の

『AmaiWana』をそっと置いてくれた。


『………ありがとう。』

深く間をとって
ため息に近い程のウィスパーボイスでボクは答えた。

さぁ

食べようじゃないか
飛びこもうじゃないか
どんなもんだい
甘い罠っ













なな…なんじゃこりゃ～～～～～～（松田優作風）

食べ方解らんっ
もう知らんっ


器が飴で出来てて硬くて歯が折れそうになりながらもバリバリと食べてたら


『そちらは飾りですので危険ですのでお召し上がりにならないでください！』と鼻をヒクヒクさせながら店員さんが言ってきたので



『知ってます』

と答えてやった。






やまだから背伸びは良くない。