『期待値は下げとけ』論 | ゴウブログ

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『期待値は下げとけ』論。


上司や取引先なんかの期待値をあえて低めに設定しておくとその期待値を超えた時に喜ばれるけど、その期待値を超えられなかった時は悲しまれちゃうし飽きられちゃうから、最初から低めに設定しとけというもの。


人は、自分の期待を上回る結果を見ると感動を覚えるもの。なのでその期待値を低くしておけばおくほど、その感動を得られる可能性は高まりますし、その感動も大きくなるっちゅうわけです。


企画をプレゼンする時は、企画の期待値を高めなければ通りません。企画に期待できなければ通らないでしょ、そりゃ。でも、その企画がいざ通った時にはその期待値を下げようと画策し始める人がいます。それは上記した期待を超える為に期待値自体を下げてるちゅうことですが、そういうのを目や耳にする度になんじゃそりゃ?と思ってしまいます。


自分のやりたい夢を絵に描き、賛同を得たはずなのに、いざ行動に移そうとすると腰が引けちゃう人。気持ちは分かります。分かりますさね。僕もビビるし。でも、その怖さを克服できなければ、何も進展はないし、自分で妥協してるような人に信頼は付いてこない。


ハイ。僕はこの論理には反対です。この論理を唱える人はあくまで政治的な『手法』だと言いますが、僕はアンチ下げとけ論者です 笑


さて、


M主党の圧勝で終わった昨日の衆院選挙。M主党の獲得議席は300を超え308という数字には正直驚いた。衆議院の議場に座ってる国民の代表であるはずの代議士の実に70%がM主党という、政権交代という枠を超越した恐ろしい独裁政権の誕生の瞬間ですし。70%ですよ70%?扇型の会議場の2/3以上がM主党で、もはや我らが国会は国会という体をなさずM主党の党大会状態。小規模政党が何を訴えてももうアリンコの遠吠えで無意味だし、M主党議員が何かに反対票でも入れたらきっと極寒の地で3年くらい労働を課せられちゃうかも。(それはK朝鮮か)


それはさておき、


昨日、300議席を超えるのが現実味を帯びてきた時点から、H山代表が上記した期待値を下げる言動に出始めたのは皆さんTVを見ての通り。もはや何をやっても失敗の烙印を押されてしまうほど、国民の期待値は異常なレベルになっているのが得票数に表れ、さすがにヤバいと思ったのでしょう。比例区の名簿が足りなくて数席を他の党に譲ったのは完全な戦略ミスだけど、この結果を見ればそのミスも逆に歓迎してるのかもしれません。


ただ、超高層ビル並みの期待値を僕ら国民に持たせたのは、景気動向やJ民党の内乱&オウンゴールもありますが、M主党さん、あなたがたです。政権交代をすれば必ず日本は良くなると言い続け、財源は大丈夫かと問われている各マニフェストも大丈夫だと言い続けた。


期待値が高ければ高いほど求められる結果も高いのが常。言い換えると、結果が芳しくなかった時の失望も期待値に比例して高い。今回の308議席という国民の期待値をあの手この手で下げようとせず、その期待を超えるためには何をやるべきかという視点で政治をやっていただきたいと思います。



とにかく、時代は動いた。僕らも動かなければ。


10年後、100年後の期待値を下げず。