ビオチンで治療する

アトピー性皮膚炎や掌蹠膿疱症、糖尿病、
尋常性乾癬の治療にビオチン治療は効果が期待できます。
特に掌蹠膿疱症のビオチン治療は定評があります。
アトピーや糖尿病にビオチン治療を用いている例は多くないのが現状のようですが、
ビオチン欠乏が病気の原因の場合、効果が期待されます。

ビオチン治療では
・ビオチン 
・ミヤリサン 120mg(整腸剤)
・ビタミンC 1000mg
を飲みます(1日の飲む総摂取量・成人の場合)。

・ビタミンCはビオチンの吸収を高める。
朝、昼、晩と8時間おきに飲みます。

ビオチンは、本来、腸内でつくられるビタミンですが、
何らかの原因で腸内でのビオチンの調達ができなくなった結果、
ビオチン欠乏を引き起こしています。
そのため整腸剤(ミヤリサン)をビオチンと一緒に摂取することが不可欠です。

整腸剤にはさまざまな種類がありますが、
ビオチン治療では、活性酪酸菌の入ったミヤリサンを飲むことになります。


但し、経口服用するステロイドホルモン剤、
シクロスポリンやメソトレキセートなどの免疫抑制剤。
エトレチネート(ビタミンA誘導体の一種)などを服用している場合、
ビオチン治療の効果が出ないといいます。
(これらの薬は急に服用を中止するとリバウンド現象が起こるため、
服用を見合わせるときは必ず相談し、徐々に減らすようにください
また、一部の胃腸薬や一部の抗てんかん薬もビオチン治療の効果を妨げるといいます。

ビオチン治療をする際に、喫煙や過度の飲酒は厳禁です。
ニコチンやアルコールの代謝のために大量のビオチンが消費されるため、
ビオチン治療の効果が出なくなります。
ビフィズス菌を含むヨーグルトの食べ過ぎに注意を要する。

生卵白でビオチン欠乏症に
また、生卵の白身に含まれるアビジンは、ビオチンの腸からの吸収を妨げるため、
ビオチン治療をしている間は生卵の白身は食べないようにすることが必要です。
(黄身や加熱をした白身は、まったく問題ありません)

ビオチンは卵にも含まれていますが、
生の卵白を大量に長期間食べ続けた場合、
ビオチンの欠乏症になることが報告されています。
これは、卵白に含まれるアビジンというたんぱく質がビオチンと強く結びつくため、
消化管でのビオチンの吸収を阻害することにより起こります。
卵を加熱するとアビジンの性質が変わり、ビオチンと結合しなくなるため問題ありません。

ビオチン治療を開始後、アトピーでは2週間程度で効果が出てくるといいます。
掌蹠膿疱症や掌蹠膿疱症性骨関節炎では効果が出始めるのに2、3カ月かかり、
2~3年ビオチン治療を続けるようです。

いずれにしても乳酸菌製剤との併用がより効果を高めます。



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