国際医療搬送におけるチャレンジの数々 | Piece by piece. The next step and beyond.

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人生はパズルを1ピースずつはめながら作っていくもの。夢を叶えるため、日々パズルのピースを探し求めています。

空と飛行機をこよなく愛する元フライトドクターの日記です。

はいさい。ヨシバードです

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例年に比べ寒い日々が続いていますが、皆様いかがお過ごしですか?

今日は、シンポジウムのご案内です。


11月24日~26日にかけて、東京大学キャンパス内でグローバル・ヘルス大会(日本熱帯医学会、日本渡航医学会、日本国際保健学会の合同開催)が行われます。

 

http://www.pco-prime.com/globalhealth2017/program.





26日の13:30から15:30に下記のシンポジウムを企画しました。

 

途上国の健康格差をいかに改善するかというのが大会のメインのテーマでありますが、国際搬送もトピックの一つとして学会で投げかけをする予定です。


また、これとは別に展示ブースもポスター会場に設置しております。



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和文タイトル名:海外と日本のいのちをつなぐ架け橋として~日本における国際医療搬送の現状と問題点について

English Title: Bridge between Japan and Overseas --- Medical and Logistic Challenges of International Medical Transportation

海外で病気や事故に遭われた日本人の患者様(駐在員、出張者、旅行者)が帰国するまでの流れ、そのハードルについて、下記の様々な角度からスポットライトをあてます。

1)  医療費 2) 医療レベル 3) 医療情報の信頼性 4) 国際搬送においてハードルとなるロジスティックス  5) 航空会社の対応  6) 受入病院の課題

 

また、本シンポジウムでは実際に帰国搬送を経験された患者様にも、特別ゲストとして登壇頂き、患者側の視点での話もしていただく予定です。

 

国際化がめまぐるしい中で、海外にでる邦人が増えているのにもかかわらず(そして、今回は触れませんがインバウンドの外国人も増加しているのにもかかわらず)、日本の医療界では、そこにフォーカスがあたることはほとんどありません。そのため、海外から帰国する邦人の受入に対する初動が、シンガポールやバンコクをはじめとするアジアの医療先進国から遅れているのが現状です。

 

国際搬送は増える一方であり、ご参加の皆様が何らかの形で国際搬送に携わる可能性も高まっています。本シンポジウムでは、浮かび上がった課題や先進的な取り組みに焦点を当てることで、国際搬送に興味をお持ち頂く絶好の場にしたいと考えております。

 

 

座長:吉田パスカル先生(東京大学救急医学講座 非常勤講師)

   野村亜希子先生 (インターナショナルSOS Regional Medical Director

 

・演者1 臼田 頼仁先生 (外務省 診療所 外務技官)

   Medical point of view “Statistics of Japanese traveling or residing overseas and foreign tourists in Japan”

・演者2 葵 佳宏先生 (インターナショナルSOSジャパン メディカル・ディレクター)

   海外の医療事情についての把握と、搬送をアレンジする上でのハードル

・演者3 牧 信子先生 (日本航空株式会社 人財本部健康管理部 常勤産業医)

   航空会社が行なう医療搬送 

・演者4 堀 成美先生 (国立国際医療研究センター 国際感染症センター/国際診療部) 

   日本の病院における国際搬送受け入れ体制についての取組み

・演者5 浅井 孝子先生 

   帰国搬送を経験した患者側の立場から

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皆様にお会いできるのを楽しみにしております