水彩クラスの練習としては一般的な「にじみ」「ぼかし」ももちろんありますよ。

ここでは「Wet into Wet」と言います。
用紙が濡れてるうちに次の色を入れる(落とす)ことです。
左の4枚と右下の二枚は無色の水に落としたものです。
中央と右上の二枚は水で濡らさず、または乾いた後で描いたものです。
「Wet into Dry」と言います。

下は私の課題ですが、左側の右下で、お水をポトリと落としてしまいました。
無地の上に素敵な模様ができました♪ もしも乾いた上に水を落としたら、、全く変化しません。

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「Wet into Wet」は、
完全に濡れているうちに色を入れる物と、生乾きで描く物、乾いてから描く物によって全く違う仕上がりになります。
そして全く同じ柄にはなりません。生き物のようで面白いです。

またこの過程であることを追加すれば別の物がうまれます。
数多い先生のデモンストレーションの中から10種類上を選んで
なぜそれ選んだかの理由、何がうまくいって、何がうまくいかなかったか、どうしてそうなったか、どうしたら良かったのか、、、その結果と改善を皆の前で発表するのが次の課題です。
私は12種類選びました。

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☆左上・・・・Gessoと呼ばれるミディアム(キャンバスなどの基礎塗りに使うことが多い)を塗りつけてから色を載せます。私は乾く前にGessoにワイヤーネットやスタンプ、ブラシの跡などを付けておき、デコパージュしました。うまくいったと思っています。

☆上の中央・・・・・乾いた上から形に切ったマスキングテープを貼り、濡れスポンジで周りの絵具を拭き取る。ステンシルのような作業です。これも気に入っています。

☆右上・・・・・描いた色が濡れているうちにお塩を散らばす。小花のように散りますが、水分の量によって花の大きさが違います。乾きはじめるにつれ小さくなります、その大きさの差を表すべきでしたが乾いてしまってからでは効果はありませんでした。

☆左下・・・・絵具の特質で、最初からうまく水に融けないものがあります。顆粒状の性質のものです。
その特質のムラを逆利用し効果を狙います。ですが選んだ色の差が弱く思ったほどの効果が見られません。

☆下の中央・・・・あらかじめ下塗りをした上から色を載せ、乾かないうちにアルコール(医療用、またはベンジン)を飛ばす。こてはなかなか面白い出来になりました。

☆右下・・・・マスキング液で輪郭を描いた後、色を広げる。後でゴム状に変わった液をはがす。ろうけつ染めのような方法です。いろんなことに使えそうです。

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☆左上・・・・・・色が湿っているうちにティッシュペーパーで拭う、方向やペーパーの面積によっていろんな効果が出ました。雲や花びらなどに使いたい。

☆上の中央・・・・・・色を一滴落とし、ストロー出吹く。乾いた上から別の色を吹いても、濡れているうちに別の色を拭いてもとても面白い効果が出る。木の枝などに使えそうです。

☆右上・・・・ろうそく、クレヨンなどで、絵を描いておき、色を載せる。面積を大きく取れば良さそう。

☆左下・・・・型抜き

☆下の中央・・・・濡れているうちにサランラップ。クシャクシャにせず、自然に置けばよかった。

☆右下・・・・・湿っているうちにクレジットカードなどの端で引っかく。

この「濡れてるうち」というのと「湿っているうち」という微妙な言葉の差は大きく、
タイミングを間違えると結果にとても失望する。
何度も間違えて、体得するしかないみたいだーー。

そしてその後、水彩クラスが始まって5週間、10回目のクラスでやっと、作品の提出となりました♪

上記の技法を使って抽象画を描く、、、というものです。

私はサランラップとお塩とGessoと、マスキング液と引掻きを使いました。
さて、わかるかな?

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上下逆の方が良いと言う人や縦向きの方が良いというひともいました。
そう、それでいいんですよー、抽象ですから♪

雨が上がった後の葉っぱと水滴に太陽がさしたところです。右はまだ濡れているお花
これが「プロジェクト7/1000」