今回、マドリッドとリスボンでたっぷりと美術館に入る時間がありました。
ボスはリスボンでも展示されていました。
マドリッドではやはり「プラド美術館」!!
作品は撮影禁止なのでお外だけの写真です。
ここはゴヤ、ボス、ベラスケスなどの作品に釘付けです。
特にゴヤが精神を病んだ時の作品は言葉には表せません。
このような状況で絵を描き続けられることも信じられませんでした。
次にピカソの「ゲルニカ」のあるソフィア王妃芸術センターへ
ここでもダリ、ピカソなどスペイン出身の作家たちの有名な作品を制覇。
美術館の中には屏風仕立ての額の作品が結構あります。
宗教的な教えや残したい出来ごとを伝えるためのもので字が読めない人の為でもある絵本です。
屏風ですと絵の展開や時間的な段階も万人に簡単に理解できます。
作品の多くは15世紀から16世紀にかけて描かれたものです。
「ヒエロニズム・ボス」は人々の快楽や欲望を巧く表わす作家さんです。
彼の独創的な画法により強いメッセージを受け取ることが出来ます。
この時代にこんなに豊かな表現力で自由に描ける作家さんがいたこと、
こうして後世で私たちに出あわせてくれることがとても素晴らしいと思います。
下の写真はサイトから拝借いたしました。
こちらは写真が撮れました♪

同じくリスボンの国立古美術館に展示してある「南蛮絵屏風」狩野内膳の作品です。
本物を見るのは初めてです。
こちらがインドの港から象などの珍しい動物を詰め込めこんで出発するところ(船の帆が張っている)

そしてこちらが長崎の平戸に着いて荷物を下ろすところ(船の帆がたたんであります)

これが二枚仕立て手で並んでいます。
会場の都合で両方並んで入る位置まで下がれなかったので、別々です。
また同じく狩野内膳と弟子たちによって描かれた、それを迎え入れる日本人の模様を描いたものです。

おそるおそる家の中から子供を抱きしめて覗くお母さんの姿などがあり、
その当時を知るとても貴重な情報です。

