午後、家に帰って、さぁ着替えなおしたら
主人は出かけていました。

どうやら観光業をやってる知人と電話をしている最中に
その人のもとへヨセミテに向かう途中のバスが壊れた!という連絡があったらしい。
違うバスを現地に持っていくのに付き合ってるそーなー。
「帰りは8時頃かもねー。」だと。
ふむふむ、それはいいねー。

溜まりまくったキッチンと茶の間(っていうものでもないのですが)の掃除をして、
久しぶりにニットの仕事にのめりこんでやろー。
何て計画倒れに決まってる計画を立てた途端、
計画はぶっ倒されましたー!!

主人からの「ケータイ」です。
「帰ってきてた??あぁ~ぁ、良かった」瞬間、悪い予感が、、、。
ピック・アップしたバスのロード・牽引サービスの保険が効くのは100マイル以内、
戻るにはそれをとうに超えた距離になり、700ドル追加なんだって!!!
それが?、、、私に?、、、何か?
「なるたけ近づいて途中でバスを置いてそこで直してもらうから、、、
僕達を迎えに来てくんない?」
「えー、どこそれ?」「まだわかんない」
「いつわかるの?」「日曜日で開いてるサービス・ステーションが少ないので、行かないとわかんない」

殆どの車にカーナビがないアメリカ。
どーやったら、行くとこ知れずの人を、その土地に行ったことのない人が迎えにいけるのでしょーか?
降ろされる推定距離を逆算すると今出ても夕方で暗くなる。
今日はストームなので尚さらで、、、、
「やっぱ、やだ。」「ケータイあるじゃん」
「初めてだから調子悪いもん」、、、、言い訳が目に見える。

とにかく出発しよう、そっちに向かおう、、、真っ暗になるから。
一人では心細い、竜にセーターを着せていざ出発!!
出かける直前にやっと「着いたー、住所わかった。」
「ヤフー・マップ印刷して出てこ!」

これから雄大なアメリカ大陸の内陸に向かいまーす。
外は繰り返し降っては土砂降り、バケツの底。
やだー行き先の標識なんて見えませんよー。
とにかくヤフー様のご指示通り、マイレージを足し算しながら道路を乗り継ぐありさま。
途中、主人からは定期的に「ケータイ」。
「そこ曲がれって言ったじゃん!」とか言う。タコベルに入って指示してる。
   注:カリフォルニアではまだ運転中のケータイが許されている。
ただでさえ悪天候で怖いのに、、、
超大型トレーラーに挟まれ、天井からシャワーを浴びせられてる私が
どんなに小さな心臓で運転してるか分るか!!!
バックグランド・ミュージックは久保田沙紀の「異邦人」高橋マリコの「桃色吐息」、、、
心臓の拍動と合ってる。

ここまで来たら夫が何を言ってもヤフー様の言うとおり。

<余談>カーウォッシュで慣れてる竜は平然としたもので「ここはピンクのシャンプーはないの?」

かくして約150キロ東、1時間半、
真っ暗になったModestoという街で夫たちの待つタコベルを発見。
何も起こらなくて良かったとしか言えません。

一年間、250分のプリペイ。
こんなに使うわけないよねー、と思ってたのに
たった一日で40分消化。

参考:[Modesto]
モデストという街が市になる時のエピソードです。
街の発展に骨身を惜しまず頑張ってくれた市長さんに
街の皆が「せめて、あなたの名前をこの市の名前に、、、」と懇願しましたが
「いえいえ、この市は皆さんの力で発展したものですから」ときっぱり断ったそうです。
困り果てた住民が決めたこの市の名前は「Modesto」・・・謙虚という意味です。

写真は途中の景色のイメージ写真。まさにこんな、なんです。
ヤフー様から探して頂きました。
あの最中、デジカメを持ってきたにしても写す余裕はありませんでした。

イメージ 1


夜9時半に戻ってきました。
今晩のメニューはボンゴレ・スパ。
キッチンでアサリたちが首を長くだら~りと待っていました。
気がつけばお昼も食べてなかった。お腹ペコペコ、おいちーね。