今の不安を乗り越えた先に、
素晴らしい日々がある事を願っています。
いつも暗くふさぎ込んでいるわけではありません。
それでも心の中で低い音のように、
人生にいつも不安が鳴っています。
メロディの中に静かに目立たないようにあるベースの音色が、
時々おもてに出てきます。
小さい時の記憶。
小学二年生の時の事。
阪神大震災があったあと、
全校集会の後に、
担任の先生が語りました。
内容は覚えていないけれど、
それが始めてみた大人の涙です。
小学5年生の時、
お盆におばあちゃんの家に行くのが、
お経が嫌で行かなかった。
その二日後におばあちゃんは急逝しました。
もう一度会えたはずなのに、
嫌だからふて寝したせいで、
正月に会ったのが最期になってしまった事を、
それからずっと後悔しました。
葬式ではずっと泣いていました。
中学生の時、
初めて会ってすぐに好きになったのに、
初恋のやりかたを知らなくて、
告白もせずにいた。
ある日に意地悪な事をしてしまった事を、
今でも思い出す事が出来る。
高校生の時に好きになった先輩を、
今でも心の中で思い出にしている。
専門学生の時に、
真っ直ぐに向き合うのが怖くて、
斜に構えて生きていた事が、
今でも人生に少なくない影響がある。
フリーターとして逃げていた時期にも、
そんな自分でも好きになってくれた女性に、
何故もっと全てを話せなかったのか。
東日本大震災のニュースを見て、
別れの辛さを学んだはずなのに、
病気くらいで別れる事を選んだ後悔は、
消えない傷となっています。
誰も好きにならなければ、
失うつらさは無くてすむ。
そんな心のブレーキが、
今でも時々ある淡い恋の始まりを止めてしまう。
普段は隠れている後ろ向きな気持ちは、
ここぞという時に噴き出してくる。
誰かを好きになるのに理由なんて有っても無くても良いけれど、
好きになると同時に失うつらさを得る事で、
心の底から湧く気持ちはいつも後ろ向きです。
自分なんてって思うのは、
謙遜じゃなくて防御反応です。
この鎧をまとったままでも、
それを貫いてくれるくらいの、
真っ直ぐな心を誰かが向けてくれる事を、
願うだけではダメだとわかっている。
明るくて話し好きで、
夢に向かって生きている。
前向キングだなんて言われたくらいの私にも、
一歩踏み込んだら、
砕けたガラスの散らばった、
バリケード地帯があります。
一級建築士に受かったら、
とか、
いつも思うのは、
ある時にある事をやり遂げれば、
性格さえも自動的に変わる事を願ってしまう、
期待に対するバイアスです。
今までだって何度も期待してきた。
変わってくのではなくて、
どこかで変えるしかないとわかっている。
トラウマを乗り越えた先に、
もっと素晴らしい人生があると思う。
自分はまだ道半ば。
この先に待っている日々が、
愛に溢れた日々である事を、
信じている。
暗い気持ちになってもいい。
後ろ向きだっていい。
生き残っている限り、
いつかはきっと良い日になる。