今日は朝は定期の通院で、

昼からは愛知建築士会女性委員会のセミナーに参加しました。

 

リノベーションで有名なブルースタジオの大島芳彦さんの話を聴いて来ました。

 

これからの時代に建築家としてどう生きて行くかを、

最近はずっと考えていて、

そのヒントを貰えたと思います。

 

「あなた」でなくてはいけない

「ここ」でなくてはいけない

「いま」でなくてはいけない

 

そんなコンセプトでデザインすること。

それが人口減少していくこれからの方法。

人口が増えて行き高度成長して行く時期であったならば、

それの逆が必要だった。

 

「あなた」でなくてもいい

「ここ」でなくてもいい

「いま」でなくてもいい

 

多くの人が物質的な豊かさを追う時には、

誰にでも合うもの、

どこにでも合うもの、

欲しいときに手に入るもの。

物質的な豊かさを誰もが享受する事が出来る事を、

おじいちゃんたちの世代から、親の世代は作って来た。

 

人口が減り続け、高齢化も地域の衰退も問題である。

しかし問題を嘆いているだけで、

何もしなければただ弱っていくだけ。

そこに一条の光を見出していくのがこれからの時代を生きて行く方法。

 

人口が減り空き家が増えて行く、

空き家問題なんて言われるように、

何もしなければそれは良くない。

しかし、活用できればそれは資源になる。

新築を建てるよりもはるかに安い値段で、

そこに住みたい人がリフォームして住む。

 

一億円の豪邸を建ててドヤってしたい人もいるけれど、

そうじゃない人は、

300万でリフォームしてこれだけ豊かな環境を手に入れたんだー!

市の中心部に30分で通えるのに路線の家賃相場より3万も安い庭付き一戸建てだよ!

なんて事が誰にでもあり得る時代です。

 

誰にでも合うものでなく、

あなたのためにピッタリ来るものを、

選ぶ事が出来る時代になっていく。

 

その方法をデザインで考えていくのが、

私たち建築家の仕事ならば、

こんなにも未来にワクワクして仕事が出来るなんて、

苦しくてもこの仕事で生きて行きたいって思った20代の時の私を褒めてあげたいです。

 

 

大島氏の話を聴いて、

ワクワクしていたので、

最後の質疑応答に手を挙げました。

奥手でシャイであがり症なので、

心臓バクバクで体も震えながら、

質問をしました。

正直何を言ったのか、

どんな応答があったのか、

あまり覚えていません。

 

団地再生の話を聴いた事を踏まえて、

地域でイキイキする人をどう探すのか、

どうやったら知り合えるのか。

そんな事を聴きました。

建築家として生きて行くために、

そういう人とつながりたいって、

常日頃思っているからです。

 

ズバリこれっていう事は教えてくれなかった。

というかズバリなんて無いのでしょう。

それでもヒントはいっぱいくれました。

 

セミナーが終わり、

昨日買った著書を持って行き、

サインをしてもらいました。

面白い人、イキイキしている人と会いたいのならば、

ぜひリノベーションスクールに参加してみるといいよって言ってくれました。

今年は一級建築士試験に向けて勉強するのでいっぱいいっぱいなので、

来年以降、本気で考えてみようかな。