BOØWYのコピーバンドをやるのでエフェクターを組み替えています。
私はサイドギターとコーラスなんですが、リードギターがいない練習ではリードも弾かなければなりません。
なので布袋さんの音に近づけるように調整していて気が付きました。
私はプリアンプとバッファー、ヘッドルームを広くしたいと言う目的で、初段にケンタウルスのコピーを繋げています。そして練習用の小さいエフェクトボードにはMoskyの「Golden Horse」を使っています。
「Moskyは本当にケンタクローンの代用になっているのか?」と疑問に思ったので比べてみました。
自作のスイッチャーで調べます。
まず、ケンタウルスと言えばバッファーです。エフェクター内で18Vに昇圧されるバッファーが、エフェクトをオンにしなくても音に強さを与え、ヘッドルームを広くするため使われています。Moskyでもバッファーがなされているのか?を調べました。おそらくMoskyはバッファーがありません。エフェクトをオンにすればエフェクトはかかりますが、オフの状態では音に変化はありませんでした。ケンタのコピーはオフの状態でもしっかりとバッファーがかかっています。
さらにエフェクトをオンにして鳴らしてみると、掛かり方が違う事に気が付きました。
ケンタウルスは原音と歪んだ音をミックスして出力するため、原音が前に出て聞き取りやすくなります。逆に言えば原音が出るため歪みの壁を作る際に目立ってしまい、平面的な音が作れません。
Moskyは原音が分離されておらず、全体的に歪み(倍音)が平面的に出力されるのでコンプがかかったように感じます。
ここで問題になるのが「ケンタに似ている」かどうかです。ケンタに似ていれば良いと言うならば、ケンタのコピーの方に軍配が上がります。しかしモノマネではなく、必要な音を作るなら答えは違います。Moskyは倍音が良く出てディストーションの感じが強いです。抜けは良くないですが、音の壁を作ったり、リードのレガートなフレーズを弾くならMoskyの方が合っています。
つまりどちらのエフェクターも得意と不得意があるのです。おそらく「ケンタウルスに似ているか?」と言う論争が多いと思います。外観がそうなっているので仕方ないですね…似ているかどうかを抜きにして、どう使うか?を考えればMoskyも充分使えるエフェクターです。
私はヘッドルームの広さを求めているので、ケンタのコピーになります。Moskyはリードのゲインブーストに使おうかな?と思います。
情報も出力する側と受ける側の意図する事で、扱い方は変わってきます。
それにしても、オリジナルのケンタウルスは100万円で、Moskyは3000円代…中身や音は全く違うのはわかりますがこの差は一体何なのでしょう…確かに当時のケンタウロスはビルフィネマンが一人で作っていたので台数がありません。希少価値は高いと思いますが100万円とは…その価値がビルに入れば問題は少なくなりますがそうではないのでモヤモヤが残ります。
私にはとても買えない額なのですが…
現在はケンタウロスをオマージュしたエフェクターが沢山あるので、「似ているか?」も含めて自分の耳で確かめてみたいです。