病院整備は市長等の判断に基づきおこなっている

 一昨日の本会議での村田議員の指摘は的をついていた。ただし、議員本人は市長にたいしては、部下思いの市長として尊敬しているようだった。その思いに反して、ある時期から変質しだした担当部長への思いをぶつけたかったようだった。

 そのなかで、先に紹介したように、現在市がやっていることは、刑事マターだという言葉が出てきた。おそらく法が定める公共発注の仕組みからは大きくズレていることを認識しているのではないか?答弁拒否しかできないということが何よりの証拠。

 ところで、当の相手もさすがしたたかで、答弁では、病院整備は市長等の指示に基づき行っていると明確に述べた。職員としては当然のことだが、これにたいして市長は否定しなかった。

 要するに、何が原因かわからないが、一昨日の件から伺われる限りでは、刑事マターも辞さない覚悟で病院整備に取り組んでいるということをいいたかつたのではないか。

 

滋賀県立3病院が大幅な赤字

 ところで、今日の京都新聞に、「滋賀県立3病院が大幅な赤字に転落へ 累積赤字が拡大『経営厳しい』」との記事が8日発表として出ていた。「2023年度の純損益が15億6千万円の赤字であることを明らかにした。」とある。

 県立3病院の病床数は、県総合が535床、小児保健が100床、精神が123床で合計758床。野洲病院の199床からは3.8倍の規模。

 2023年度の純損益は最終的にいくらなのか知らない。それは別にして、まだ終わってはいない今年度末の見込みでは、9億円の赤字になるのではないかと心配されているようだ。

 県立3病院いずれも立地が不便で、駅からは中途半端な距離。なかでも県総合はもちろん高齢の病弱者が歩いて通うことは無理だ。しかし、それでも県総合のほうが体育館病院より少しは近い。野洲市ではシャトルバスやデマンドタクシーを無料で出すとしているが、そんなことができるのか?

 最も近いところにある病院の先例も見ないで、不便で土地の形状が悪いところで、病院整備に邁進するのは市長の指示によるものなのか?そしてそれを支える市議会議員の人たち。