入札だけでなく何もかもが秘密で行なわれている

 先日話題にした体育館病院の入札。今日11月7日が入札の最終日で、「開札・総合評価」が行なわれたことになっている。それに先立ってプレゼンテーションとヒアリングがあったことになっている。すでに書いたとおり、いずれもが市民、そしておそらく議員の目が届かいない密室で行われた。
 今日のプレゼンテーションとヒアリングはどのように行われ、だれが参加したのか。また、プレゼンテーションでは体育館病院の設計にあたってどのような提案があったのかなど第一の当事者である市民にはわからない。

 


 さらには、滋賀医科大学の今井晋二教授を委員長とする「受注者選定委員会」がどのようにかかわったのか、また今日会議が開かれた会議に6人の委員全員が出席したのかなども不明。明日11月8日が「入札結果の公表」となっているが、落札業者名や落札額などとともに、これらのことが市民に明らかにされるのか?このことに限らず、何もかもが秘密で行なわれている。


市総合計画の改訂 駅前開発 秘密主義が貫かれている

 市の部長会議の最新の記録として10月30日の要録が公開されている。そのなかで、体育館周辺を新都市拠点にし、農地を市街化区域の候補地にする、例の市総合計画の改訂について条例に基づき市議会の議決を求めることが報告されている。これに対して出席部長が「改訂内容について、市民への周知はどのようにされるのか。」と質問した。事務局は「野洲市都市計画マスタープラン及び野洲市立地適正化計画と合わせて、令和6年3月に改訂する予定のため、4月に改訂内容の周知を行う予定である。」と回答。あきれたことには、議会への議案提案前には市民に知らせないつもりらしい。ここでも秘密主義が貫かれている。
 また同じ部長会議録には「野洲駅南口周辺整備等に関する市民懇談会を開催した。文化施設集約の方向性と駅前整備の概要について説明し、参加者から様々な意見をいただいた。」との市長発言が載っているが、参加人数や主な意見、また配布資料は明らかにされていない。

 

市民団体の街宣活動の反応は良い? いつまでこの不安定な状況がもつ?

 ところで初夏からはじまった市民団体「駅前新病院を実現する会」の街宣活動は今月に入っても続いている。チラシも新しくなったようである。聞いたところでは、市民の反応も良くなり、激励もあり、勇気づけられているとのこと。市長の密室的な進め方とは対照的だ。

 一昨日の新聞記事を知人が送ってくれた。野洲市の状況と一面で似ているというのがその理由。その記事には、ある県の知事について「『選挙で示された県民の判断だ』と語り、自身の政策判断は「民意」を受けたものだとする〇〇知事。」(毎日新聞2023年11月5日)とある。この論理で行けば、すべては首長選挙で決まってしまうことになる。
 しかし実際のところは、そうなっていないで、単に独裁の理由に使われているだけだ。このことは野洲市長が分かりやすく示してくれている。もしこの論理に忠実であるなら、病院は体育館病院でなく現地半額新築になったはずだから。そして市長が駅前病院の業務契約を独断で解約したことに対する住民訴訟の必要もなかった。
 いまのところ市長や議会の過半は相変わらず無理を押し通しているが、いつまでこの不安定な状況がもつのか?