開院時期が大幅に遅れる 令和8年度開院はとても無理

 栢木市長の進め方は、ルールや社会常識、さらには法令まで無視し、無茶苦茶だと昨日書いた。そして、栢木市政にもうひとつの特徴は、先に言ったり約束したことを、後になって変えたりひっくり返してもまったく気にしないことだ。

 昨日紹介した入札手続き上重大な問題である、屋外階段の移設を、合理的だという理由で、病院本体工事で行なうという重大変更はその分かりやすい例だ。これは、階段移設の開始を8月と公言したのに本体工事と一体になったことだけを言っているのではない。もっと重大な前言の手のひら返しがある。それは新病院の開院時期の大幅な遅れ。令和8年度開院はとても無理であることが明らかになった。

 

 

障スポ終了後令和7年10月以降の着工 階段工事の工期延長を合わせ1年の遅れ 早期開院の約束違反 入札やり直し

 市が議会に示したスケジュールでは、病院本体工事の着工は2024(令和6)年度末、すなわち令和7年3月になっている。しかし、階段移設工事を本体工事と一体で行うとなれば、2つの問題が出てくる。いずれも開院時期を大幅に遅らせる原因になる。

 まずは、本体工事の期間が大幅に延びる。階段の解体除去と新設にどれほどの期間がかかるのか不明であるが、少なくとも数か月ではすまない。工事は支障物件である階段移設工事から始めなければ病院の工事に入れない。なぜあらかじめやっておかないのか理解できない。 そしてもうひとつの重大な問題。それはこの階段は国スポ、障スポの開催に必要なので、それらが終わってからしか取り掛かれないということ。具体的な日程は知らないが、障スポが終了するのは2025(令和7)年10月27日。
 以上のように、工期の延長と障スポ後の着工となれば、現行のスケジュールから約1年遅れる。早期の病院整備を約束しながら当初の約束から1年も遅れることがなぜ合理的なのか理解できない。ここでもまた前言の手のひら返し。

 なお、工事の時期が大幅に遅れ、工期が変更になることは、すでに公告されている入札仕様書の重大な変更になるので、昨日書いたのと同じ理由で入札のやり直しが必要になる。