大型階段工事は病院本体工事のなかで実施 官製談合の疑いの証?

 今日9月28日。市議会定例会の最終日で、午前中に全員協議会が開かれた。そこで体育館病院の準備事業の状況も報告されたようだ。 会議は公開なので概要が伝わってきた。

 そのなかで昨日話題にした大型階段への対応は、聞いて、驚き、呆れた。病院本体の建設工事のなかで実施するらしい。入札手続きがここまで来ているのに、そのようなことが出来るとは思えない。

 この大きな変更の理由は、体育館病院の入札手続きのなかで、応札を希望して一次審査を通った事業者と話し合った結果、そのようにする方が合理的だということらしい。合理的かどうかは別にして、入札前の事業者と協議して公告済みの仕様を大きく変更するとは、驚きだ。市が主導して業者と相談して入札仕様書をつくる、あるいはつくったことになる。

 体育館病院の入札手続きについては、不可解で不合理であり、官製談合の疑いが晴れないとこれまで書いてきた。今回の変更はその証になるのではないか?

入札の仕様書の重大な変更 入札手続きのやり直しが必要

 大型階段工事を病院本体工事のなかで実施ということは、入札・契約後に追加工事で発注するつもりか知らないけれど、言うまでもなく現時点で分かっているのであれば、入札の仕様書の重大な変更になる。

 今手続き中の入札は、旧温水プール跡地等の更地に新病院を設計施工する仕様になっている。それが、用地は更地でなく、重大な支障物件が存在し、その撤去と新設を契約内容に含むとなると、仕様の軽微な変更ではなくなる。

 発注する工事が事前に分かっているのならば、追加工事ではない。あらかじめ仕様書に記載される必要がある。そうしなければ、入札の透明性と公正さが保たれない。ということは、入札手続きをもとに戻ってやり直すことが必要となる。

 

厳格に行なわるべき入札手続きを個人事業のように恣意的に実施 6000万円と公言した移設費の増額を隠す狙いも?

 栢木市長は、病院に限らず、これまでルールや社会常識にとどまらず、法令を無視した市政を進めてきた。条例を無視した駅前Aブロック病院の設計契約の解除や市総合計画の改定など例をあげれば切りがない。いわゆる無茶苦茶。

 かりに今日示された方針で大型階段の移設が進められるならば、厳格に行なわるべき入札手続きが、個人事業のように恣意的に実施されることになり、すでに限界に来ている市政への信頼は救いようがなくなる。

 なお、今回の変更の理由には、これまで階段移設費は6000万円と公言してきたが、もっと大きく膨れ上がることを、今後の本体工事費全体の増額のなかに隠す狙いもあるように推測される。