市民共有の情報を自分たちの独占物だと勘違?

 昨日は、市政が密室主義に徹していて、その例として体育館病院の「準備工事」をあげた。市の資料の一部分を添付するが、ここには体育館の大型階段の移設のための設計や施工、アスベスト調査、液状化予測・判定、井水調査、土壌汚染調査などがあがっており、すでに完了しているものも多いはず。これらの結果は新病院に関心のある市民にとっては関心のある情報であるのに、市は公表していない。

 税金を使って行った調査等の結果は、市民共有のものであるが、管理者や市長は自分たちの独占物だと勘違いしているのではないか?

井水調査では少量のヒ素が 秘密は結果的に自らの首を絞める 情報公開で市民の安心を

 管理者や市長にとって都合の悪い情報を隠して計画を進めれば、たちまちは楽なように思われる。しかし、秘密で進めると広くチェックが働かないので、途中落とし穴が待ち構えているかもしれないし、結果的に自らの首を絞め、高くつく。

 たとえば何度も話題にしている大型階段の場合、設計はスケジュール上ではとっくに終わっている。施工に移る前には、その設計をもって関係機関や利用者団体との協議が必要となる。それなのに、なぜ市民に公表しないのか?このような状態だと、設計がまだ完了していないのではという憶測と不信感を生む。

 また、井水調査、すなわち井戸水調査の場合、すでに終わっていて少量のヒ素が含まれていることが判明したと部長会議で報告があった。公表されている部長会議録では削除されているが、このような情報が伝わってきている。これまた、市民の不安と不信感を生む。 

 さらに、井戸水利用については、市の資料に書かれているように現市立病院では60%が井戸水で賄われており、井戸水が利用できなければ、病院の収支に影響する。

 以上は例であるが、表向き公表されている計画や情報と現実とのズレが大きくなっていけば、取返しが付かないほどの事態に至る。管理者と市長が自信をもって、もっと積極的に情報を公開して計画を進めて行くことが市民の安心につながる。