肝心な体育館のリニューアルの内容紹介抜けている

 今朝の新聞に市広報紙8月1日号が折り込まれていた。表紙は総合体育館リニューアルオープン式典の写真。ところが、中の記事では、体育館施設のどこが良くなったなどリニューアルの内容が紹介されていない。10億円近くの経費をかけた大規模改修であるのに、肝心のところが抜けている。

 広報紙で関心があったのは以上のことではなく、計画では8月から始まる体育館の屋外大型階段の移設に伴う体育館の休館あるいは利用制限の案内が載るかどうかだった。

 

土地の形状が悪いうえに狭く、大型階段を移設しないと病院建たない 大型階段の扱いが体育館病院の本気さの試金石

 市長が新病院を建てるつもりの旧温水プール跡地等は土地の形状が悪いうえに狭い。常識的にはこのような土地に100億円を超えるお金を使って病院を建てる発想は浮かばない。しかし、野洲市の場合は、市長の独断専行を議会の過半数が追認して、いま設計施工の入札手続きが進められている。

 ただ、病院予定地は土地の形が悪く狭いだけでなく、体育館の屋外大型階段を移設しないと病院が建たない。昨年5月に市長が体育館病院の方針決定を公言したとき、とっさに浮かんだのは大型階段をどうするつもりなのかということだった。大型階段の扱いが体育館病院の本気さの試金石になる。

 

市広報紙8月号に体育館利用制限の案内ない 市長はいつ試金石に挑戦する?

 その後階段の移設ということになったので、全面的な移設だと思い、そうであれば体育館の建築確認も必要になり、階段の除去と新設の経費を合わせれば億単位の事業費になるのではと思った。ところが、市の計画図では階段部分だけを除去して簡便な階段に付け替えるというもの。このような対応で機動性と安全の確保などが可能なのか今も疑問だが、市の計画では6月に設計が終わり8月から工事が始まることになっている。

 工事にあたっては当然大型重機が必要になる。ただし、周りの地盤が軟弱なため大型重機を入れるためには地盤改良までが必要だと担当部長が議会答弁をしていた。

 このように階段の移設は大工事になる。ということは、少なくともリニューアルオープンしたばかりの体育館の利用制限を相当期間にわたって行なわなければならない。とするなら市広報紙8月1日号にその案内がなければならない。ところがその案内がないということは、工事は計画どおり始まらないということになる。前川管理者と栢木市長は、いつになったら試金石に挑戦するつもりか?