問題点は出尽くしているが、それらが重大な事項を含め、解決されていないこと

 今日5月26日、先日紹介した「駅前新病院を実現する会」のチラシで案内されていた総会と情報交換会が開かれた。参加した市民の話から概要を紹介する。

 今日午後1時半から野洲図書館の大ホールで開かれ、参加者は70人余り。前半30分ほどの総会の後、「市民のための病院について」をテーマにした情報交換。情報交換は医師会の小西会長と岸本理事からの話題提供を受けて、参加者から質問や意見・提案が交わされた。

その後、市議会議員による報告もあった。

 医師会からの話題提供では、昨年12月の会議でと同様、体育館病院には問題と課題が多く、新病院を整備するなら駅前が良いという内容。チラシにある意見や市民からの声と重なる内容。ただ、それらが、日々地域で医療を担っている開業医の組織である医師会の意見であるため、重い。

 要するに、体育館病院の問題点は出尽くしている。普通であれば、出尽くせばことは終わりである。しかし、野洲市の病院整備では、それら指摘された問題が、重大な事項を含め、ほとんど市長によって無視され、解決されていないことが問題である。

 

 

決まっていた駅前病院を止めた栢木市長の実績に励まされ市民は諦めない 市民の健康と医療不安に加え市の財政破綻の心配まで

 会場からの意見では、体育館病院の問題点とともに、以前も触れたように、もう決まったのに、いまさら駅前病院への期待や体育館病院反対の声を上げても無駄だという声が広がっているというのがあった。普通であればもっともな声だが、これに対しては、駅前病院の良さと体育館病院の問題に気づいた市民ひとりひとりが、そのことをきちっと伝えていこうという提案が出された。

 そもそも、予算可決どころか、条例で定められ実施設計の最終段階にまで至っていて、体育館病院以上に「決まっていた」駅前Aブロック病院を、実質一瞬のうちに止めたのは栢木市長。また、栢木市長が一昨年5月の議会で決定と公言した駅前Bブロックも、昨年1月に自ら一瞬のうちに止めた。野洲市にはこれほどの実例がある。市民はこの栢木市長の実績に励まされ、決まったと言って駅前病院を諦められない。

 なお、会議では決議が採択された。その締めくくりのところを紹介する。

 「一刻も早い新病院の整備が必要です。私たちは、市民や専門家、議会で十分検討し進められてきた駅前での新病院整備が最善と考えます。今なら、駅前の方が早く安く新病院整備ができます。このままでは、問題の多い病院整備による市民の健康と医療不安に加え、市の財政破綻の心配までが加わります。」