「これで本当にいいんですか?!」
今朝は新聞折込で市民団体のチラシが入っていた。駅前新病院を実現する会」の発行。
「これで本当にいいんですか?! 総合体育館敷地での病院整備計画は問題点が多すぎます!!」と冒頭に大書されている。この見出しに続いて、次のとおり6つの問題点などがあげられている。
①地盤軟弱への懸念が払しょくされていない
②救急車が安全に入れない (進入路が狭い)
③高圧線の電磁波の安全が保障されていない
④総事業費が100億円をこえる可能性 (栢木市長の公約は 『現地半額建替え』では?)
⑤スケジュールに無理があるため、 令和8年度の開院は非常に困難
⑥利便性の低い郊外に立地することから、 開院後の経営が破綻するおそれ
「利便性のある野洲駅前での実現を要望」 「市長は市民を無視して勝手な場所に病院を作ろうとしている」
今回のチラシの内容は、上記の体育館病院の問題点の指摘。1月のチラシでの呼びかけに応じて寄せられた市民の意見の紹介。そして、今月26日の総会で開く、医師会も交えての情報交換の案内にあるようだ。
チラシの市民意見を紹介すると次のとおり。
◆駅前整備の要望事項の内容
一日も早く駅前に病院が建つことを希望します。
利便性のある野洲駅前での実現を要望します。
駅前に野洲市立病院を建設してほしい、切なる願いです。
駅前は交通手段の利便性、利用者の拡充、医師の確保の観点から賛成です。
駅前であれば国庫金が10億5000万円入り、市の負担が減ります。
◆市長への要望の声
市長は市民を無視して勝手な場所に病院を作ろうとしている。市長の公約違反であり、選挙で真意を問うべきである。
総合体育館横に建てるのは地盤が軟弱の為、納得いかないので無理。
体育館横はいろいろな問題点が解決していないので無理である。
医師会の言う事を聞いて、良い医者に来てもらってこそ良い病院になる。
入院患者、通院患者、そこに勤務され る皆さんの安全を真剣に考えて欲しい。
もっともな反対や抵抗 問題先送りでリスク大きい
このチラシに載せられている意見と同様の意見をどれだけの市民が持っているのか、あるいはこれらの意見がどれほどに市民の総意を代表しているかは分からない。しかし、このような意見を持っている市民が大なり小なりいること、またその意見の内容がいい加減で無責任なものでないこと、さらには、それらの意見に対して市長や管理者が誠実に答、説得できていないことは確か。
見方を変えれば、これらの意見表明や今回のチラシが、自己目的化した反対や抵抗ではなく、もっともな反対や抵抗であることになる。
市長等は事業は決定した、予算は可決されたとして、来月には病院の設計施工の入札公告を行なう予定である。しかし、本来あらかじめ解決されないといけない多くの問題が先送りされたままになっている。このままでいくと、それらの問題は基本設計や実施設計の段階で解決されることにならざるを得ないが、それが可能なのかどうか、あまりにもリスクが大きい。