体育館のリニューアルオープン直後に屋外階段を撤去の怪

 梯子外しそのもの

 令和5年度予算資料が市ホームページに公開されていたので、とりあえず概要版に目を通した。主な事業の概要が図や写真入りで、ごく簡単に紹介されている。

 そのなかには、総合体育館の大規模改修事業もある。その説明を読んで、これはどうなっているのかと思った。最後に、「リニューアルオープン時期:令和5年7月1日(予定)」とある。このことは先の議会で市長も答弁していた。

 ところが、市広報紙の4月1日号には、「総合体育館外階段の撤去や汚水排水管の移設などの準備工事を8月ごろから着工します。」と記されている。いずれも最新情報であるが、そのまま受け取ると、リニューアルオープン直後に主な動線のひとつである屋外階段を撤去することになる。工事中で階段がなくても通常通り開館する予定なのか?まさに、梯子外しそのもので、理解しがたい。

 

予算議決慌てたが、病院整備の工程管理は大丈夫か? 2期目確実だとしても無理がある 

 病院整備の予算約100億円だけは、異常に慌てて議決。そのなかには、本来であれば、栢木市長の任期終了後、実施設計の状況を見てから予算化されるべき工事費までが含まれている。

 2期目の当選は確実だと市長本人はもとより、賛成した議員も確信しているのだと思うが、通常は設計予算までにとどめる。工事予算の積算は、設計を待たないかぎり具体的にできないことからも無理がある。

 しかし、今回あらためて示された体育館の大型階段の撤去・移設の工程の不整合を見ると、予算は急いだが、そもそも病院本体の整備の工程調整と管理は大丈夫なのかと疑問が湧く。