体育館チラシでは階段移設工事はない 体育館が病院を拒否しているメッセージ?

 今日3月16の新聞に総合体育館の案内チラシが折り込まれていた。その最初には、大規模改修中で「6月30日まで全館利用停止」であることと「7月1日利用再開予定で」であることが、書かれている。

 

 以前書いたように、屋外大型階段の移設工事が今年8月から来年2月の間に予定されている。工事の方法や期間の詳細は明らかにされていないが、主な動線であり避難路も兼ねている大型階段の移設工事が行なわれるのであれば、その期間は休館か少なくとも利用制限が伴うはず。ところが、このチラシは4月以降の案内であるのに、そのことについて何の案内もない。したがって、このチラシだけ読めば、大型階段の移設工事は行なわれないと受取られる。あえて体育館を擬人化して見れば、これは体育館が病院を拒否しているメッセージになるのか?

看護師退職の流れも体育館病院拒否の深刻なメッセージ 強行する正当性ない

 体育館病院を拒否するメッセージで言えば、もうひとつ深刻なものがある。それは以前にも触れた現市立野洲病院からの看護師の退職の流れ。使命感をもって働いてきたが、体育館病院には展望が見いだせない。この事態は病院運営に大きな支障をもたらすことはもちろん、退職する看護師にとっても、キャリアが中断されることや通勤を含め、働く環境が変わるなど大きな痛みが伴う。

 昨年11月の病院評価委員会で医師会の小西会長が、「新しい病院に期待が持てなくて辞職していく職員も出てきていると聞いている。新しい病院が建ってもスタッフがいなければ機能しなくなる」と発言。これに対して事務局の駒井次長が、「多くのスタッフが今まで不安に思っておられたことは、駅前で無くなるのではないかということよりむしろ、本当に新しい病院が建つのか、展望を持っていいのかということであったと認識している。」と即座に否定した。

 医師会の会員である開業医のなかには、市立野洲病院で非常勤で外来を担当している医師が何人かいる。したがって、医師会長の発言には根拠がある。

 いずれにしても、4分の1もの看護師が無念の退職をするという状況は、病院が駅前でなくなることと体育館病院に展望が持てないこととの両方の表れ。

 この状況も、見方によれば、体育館病院拒否のメッセージ。医師会の意見も重要だが、現病院で使命感を持って働いてきた当事者である職員が発するメッセージは一層深刻。それを無視して体育館病院を強行する正当性は、すでになくなっているのではないか?