体育館は大規模改修工事のため今年6月まで実質的に休館 大型階段移設工事はその後の着手

 野洲市総合体育館は、経年劣化対策及び国スポ・障スポ準備のために大規模改修工事中。そのため、昨年(2022年)10月から今年6月まで貸館停止中で実質的に休館。

 ただし、この休館は、大アリーナや屋根・内外装工事等のための休館。したがって、ここには体育館病院の用地確保のための屋外大型階段移設工事の期間は入っていない。

 もし、大型階段の移設を行うのであれば、先に新階段を設置したうえで現階段の撤去をしなければならない。この大型階段は体育館大アリーナの上階観覧席への動線であるとともに、避難経路でもある。そのため、移設工事でこの階段が使えない間は体育館は完全な形で使えない。もちろん、大型階段の移設工事は、この大規模改修工事が完了してからでないと着手できない。

 

 

体育館はいつまで休館? 階段移設工事のために休館延長なら本末転倒

 今日図書館に行った帰りに体育館に寄ってみたが、大型階段の周辺では何の動きも見られなかった。ただし、体育館本体の工事用の外壁の覆(おお)いは除かれ、綺麗になった壁面が出ていた。

 とは言っても、工事期間が短縮されるわけではない。なぜなら、設計変更による追加工事が予定されているから。このことは、2月6日の部長会議で報告されている。次のとおり。

 「総合体育館大規模改修工事(機械設備工事)の契約金額を変更することについて、地方自治法第 96 条第1項第5号及び野洲市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定に基づき、議会の議決を求める」。(部長会議要録2023年2月6日)

 そして具体的には、「外構の北面及び東面汚水・雑排水管、雨水配管(内樋)は、異物が詰まる等により漏水が生じているため改修する。」などがあげられている。なお、管類の漏水は、異物の詰まりによるものなのか、地盤の問題によるものなのか気になる。

 ところで、大型階段移設工事については、新設階段の場所、規模と構造、工期、事業費など詳細が公表されていないので、何とも言えないが、少なくとも今年7月から体育館が完全な形で使用可能になるとは思われない。体育館はいつまで休館なのか?万一階段の移設工事のために休館が延長されるのであれば、本末転倒。

 昨日触れた現病院の耐震工事で明らかになったように、市長と管理官のもとでスケージュールがきちっと管理されず、行き当たりばったりになっているのではないか?