東郷議員と田中議員 駅前病院の旗降ろし、市長の商業開発に賛同メッセージ

 今日12月6日から始まった、市議会本会議での病院と駅前問題を中心に質疑・質問をネットで傍聴しました。概要を紹介します。

 議案質疑では、東郷議員と田中議員が一般会計補正予算案の野洲駅南口周辺整備に関する上限1900万円の債務負担行為を取上げた。 

 東郷議員の質問は、再質問も含めてまとめれば次のようなもの。

①市としてのビジョンが見えないが、コンセプトは?

②スケジュールでは来年8月までに4回検討会開催となっているが無理では?

③ビジョン等が過去からあいまいであるが、過去の経緯を踏まえて見直すべき。

 これらに対する市長答弁はありきたりなもので内容なし。実質1日も早い整備を進めるの一言。また、赤坂部長は、過去の経緯を十分尊重し進めると答弁。

 東郷議員は官民連携に期待すると言って質疑を終わったが、議員自身途中で自分で何を言っているのか(分からない)と言いながら質問をしていたので、質問も答弁も同じレベル。

 聴き終わっての感想は、要するに駅前病院の旗を降ろし、市長の商業開発に賛同するメッセージを送る質疑。

 次の田中議員も駅前南口開発の質疑。項目は、①背景、②整備の目的③市民検討か官民連携など手法がどちらが上位か?④市民のかかわり。

 これらの質疑に対して、市長は目的は「心と体の健康・・」など従来と同じ型どおり答弁。田中議員も東郷議員と同じく市長提案の商業開発を進めることを認めたうえでの質疑と受取れた。

官民連携でなく、民間への一方的な利益・便宜供与 奥山議員は土地の全部売却を強要 行政の遵法性と規律感が麻痺

 ここで、午後の奥山議員の駅南口の開発に関する一般質問を合わせて紹介しておきます。

 質問通告は、「本市発展のシンボル的な野洲駅南口の開発整備について」

 いつも通り、「民間企業とのコラボレーション」で「未来志向の開発」を進めてほしいという趣旨の発言から始まった。質問の要旨をまとめれば、は次のとおり。

①ようやく条例で駅前から病院が除外された。そこで市長の思い意気込みは? 

②官民連携での行政のインフラ整備、行政支援はどうする?積極的な公共投資をするべき。

③複合商業施設に住居系が入るのか?

④市財政面からも駅前市有地の全部売却が好ましいが市長の見解は?

 これらの質問に対する市長答弁の要旨は次のとおり。

①意気込みは、賑わいの創出と税収増。これからが正念場。

②行政のインフラ整備、行政支援は民間事業者からの提案で道路や高架歩道等整備を考えている。

③民間から提案あれば、住居系をあえて除外しない。マンション単独は除く。

④全部売却も視野に入れるが、全部売却は応募事業者が限られる。

 奥山議員はかつてと同様、土地の全部売却に異常なほど執拗に拘っていた。

 ただし、それ以上に驚いたこと。それは、行政のインフラ整備と言うから市民のための公共サービス施設のことと思っていたら、そうではなかったこと。開発業者のために周辺道路や駅からの高架歩道等を市がお金を出して整備する。これでは官民連携でなく、民間への一方的な利益・便宜供与。いいかえれば、パートナーでなく、おんぶにだっこ。