今日1123日、びわ湖ホールでパスカル・ロジェのピアノ・リサイタルを聴いてきました。プログラム(演奏曲目)はすべてフランスの作曲家のもの。

 サティの「ジムノペディ第1番」から始まり、フォーレの「即興曲」など、そしてラヴェル「水の戯れ」などと、ドビュッシーの「映像第1集」より「水の反映」などの作品。最後は、鳴りやまない拍手に応えて、ドビュッシーの「喜びの島」と「月の光」が演奏された。テーマとしてはうたわれていないが、基調は水と光。

 期待どおりのお洒落で円熟した、素晴らしい演奏で、2時間弱、時のたつのも忘れ、フランスのピアノ音楽の世界に浸れました。もっと聴きたかったし、さらにはプーランク、フランク、サン=サーンスなどのピアノ曲も聴きたかった。

 今日の会場は約320席の小ホールではあったが、満席。オペラの時よりも聴衆の幅が広く、若い聴衆も多かった。 

 パスカル・ロジェは1951年生まれのフランスのピアニスト。上にあげたフランスの近・現代作曲家のピアノ作品が主なレパートリーだがハイドンやブラームスなどのドイツ系作品の演奏も良い。また、アメリカの作曲家ガーシュウィンの作品「パリのアメリカ人」などの演奏も楽しめる。ガーシュウィン作品はウィーンのオーケストラとの共演。

 自宅に帰ってからすぐに聴いた、ガーシュウィンとラベルの曲のSACDのジャケット写真を添付しておきます。