体育館病院はもう先が詰まり、行き止まりではないか!

 市が体育館病院計画案について市民の意見を聴くために11月18、19日に開催する市民懇談会まで後1か月。その前に11月14日には評価委員会が控えている。

 したがって、体育館病院計画案の策定までには、実質20日ほどしかない。計画案の策定作業は今最終段階にあるのだろうが、本当にまともな計画案が策定できるのか?

 先に紹介した、医師会、市民団体、そして市議会「市長与党会派」の「創政会」がそれぞれ発行したチラシを読んだ市民などからは、体育館病院には先がないのではないか、もう先が詰まってしまっているのではないかという意見が出ている。

 

Bブロック病院の何を修正するのか? 高圧電線の下でクレーン工事できるのか?

 これまでのところ体育館病院については、実のところ総合体育館横の旧温水プール跡地に建てる方針が示されただけ。診療科目や病床数など具体的な情報は明らかにされていない。

 ただし、市長は体育館病院計画案は駅前Bブロック病院計画案を修正して策定すると言っているので、基本的にはBブロック病院計画案を踏襲するものと考えられる。そのBブロック病院計画案では、添付した市の資料のとおり、7階建てで、165床の病院。本来なら、前もってBブロック病院計画案のどこを修正すると明らかにされるべきだが、それは不明で、市民にとっては出たとこ勝負。

 

 これまで市が明らかにした資料では体育館病院は5階建て。これでBブロック相当の病院が建てられるのか?

 これまでも体育館病院に多くの問題があることは、先の市民団体のチラシなどで明らかになっているが、7階建てか5階建てかは別にして、それ以前のこととして、そもそも高圧電線の下でクレーンなどの建設機械を使用して安全に工事ができるのか?工事の入り口で止まってしまうのではないか?

 

体育館病院は決定済みと思い込んでいる市民 創政会の議員が間違った情報を広めているのではないか?

 このような状況でありながら、聞くところでは、市民のなかには体育館病院はすでに決定されている、既定事実だと思い込んでいる人たちもあるらしい。もちろんこれは事実ではない。以前紹介したように、市長は11月議会で決定予定と発言している。

 いや、既定事実だと思い込んでいる人たちもあるらしいどころでなく、そう思い込んでいる「市民の声」が先の「創政会」のチラシで紹介されていた。「病院問題もようやく一段落で、私たち市民も安堵しています。」この市民は、体育館病院が決定済みで、一段落で、安堵できると思い込んでいる。

 そして、「創政会」がこのような意見を市民の代表的な意見としてわざわざ紹介しているということは、「創政会」も同様に思い込んでいることになる。いや、それ以上に、このチラシ記事からは、むしろ「創政会」の議員たちがこのような間違った情報を広めているのではないかとも思えてくる?