栢木市長の政策を要望書で一瞬に止めるほどの影響力を持つ「創政会」のチラシ情報は重要で歓迎

 今日10月16日の朝刊に市議会会派「創政会」のチラシが折り込まれていました。10月16日付けで、発行責任者は奥山文一郎となっている。

 先に紹介した医師会と駅前に新病院を実現する市民団体のチラシに続いて、病院に関する意見・情報の発信。

 これは、市からの情報発信が乏しいなかで歓迎されること。「創政会」は「市長与党会派」と報道されているように、実質栢木市長と一体、いやそれ以上の関係だからなおさら歓迎される。

 と言うのも、市長が昨年5月に方針表明を行って進められてきた駅前Bブロック計画を一瞬のうちに止めたのは、この会派が今年1月に出した要望書。市長が昨年5月に方針表明を行なって以降、約8か月間、計画策定に多額の市税と職員等の労力、そして議会審議に時間を費やした駅前Bブロック計画。それを市長はこの会派からの要望書を受取るやナメクジに塩の如く一瞬のうちに撤回した。この会派は市長が進めていた市の政策を一瞬のうちに止めるほどの影響力を持っている。その意味で、「創政会」のチラシは重要。

 

 

「無断転載をお断りします」で「野洲市の未来に咲き誇る『希望の大輪の花2つ』」? 体育館病院が議決されたかの印象操作的記事

 そこでチラシの内容紹介。ただし、チラシの右上に老眼鏡をかけても読めないほどの小さな文字で、「無断転載をお断りします」と書かれているので、紙面そのものの紹介は、念のため、控えます。仕方がないので、代わりにあらためて先の2つのチラシを貼り付けておきます。

 今日のチラシは市民の税金が財源になっている議員の政務調査費を使って出されているだろうと思われるのに、これで良いのか?

 ところで、大見出しは、「野洲市の未来に咲き誇る『希望の大輪の花2つ』」

 そして具体的な内容は、表面が3つの課題について。それに加えて「市民の声」。裏面は、いわゆる市政報告等。表面の見出しをあげると次のとおり。

①県立高専設置が本市に決定!

②新病院整備関連5議案が可決!

③JR野洲駅前開発に向けて

 「未来に咲き誇る『希望の大輪の花2つ』」は大仰(おおぎょう)な表現だが、この2つは高専と体育館病院のことで、駅前開発は入っていない。

 ①の高専については、すでに報道されている内容を越えない。むしろ、グラウンド等、河川防災ステーション、アクセス道整備など市負担など不利益情報に触れず、手放しの喜びよう。

 次の、新病院整備関連5議案可決に関しては、「市の中央『体育館横の温水プール跡地整備』へ大きく前進 」の小見出しが付いている。そして、「温水プー ル跡地での整備にかかる課題等を慎重に審議した結果、賛同を得られ たものです。」と記述。いかにも体育館病院が議決されたかの印象を与える記事になっている。

 しかし、可決された5議案のなかで体育館病院に関するものは、昨年度未完成のBブロック病院計画案修正のための400万円の補正予算しかない。これでは、印象操作的で、誠実さのない記事。

「県内最後で最大の駅前開発フロンティア」は開発業者の発想 チラシは焦りの前つんのめり姿勢 旧町分断意識を煽る

 また、「市民の声」の主は、「中主学区在住 女性」とだけ書かれていて不明だが、不自然。市内に中主学区は存在しないが、いずれにしても旧町意識を煽る分断型発想。

 その市民の意見では、「駅前開発に大いに期待したいと思います。」と言って、 200~300名ぐらいが集会等で利用できるコンベンションホー ル、親子で楽しく遊べる多目的広場、テレワークのできるレンタルルーム、帰りに買い 物ができる小スペースの店舗などが複数あればと思います。」となっている。「200~300名ぐらいが集会等で利用できる施設」ならすでに文化ホールの小ホールや文化小劇場として存在している。記事の「県内最後で最大の駅前開発フロンティアへの寄せる想い」という勇ましさとはちぐはぐ。

 ところで、「県内最後で最大の駅前開発フロンティア」という言い回しは、いかにもどこかの開発業者の発想じみている。

 期待した「市長与党会派」「創政会」のチラシの内容は残念ながら具体的な情報に乏しく、そこからは、逆に焦りの前つんのめり姿勢が見えてくる。この点では、栢木市政と歩調が合っているが、その分、市民の不安は増す。