無理な状況で会議を開いて建設的な議論ができるのか?

 病院の評価委員会が10月中旬の14日に開かれる前提で委員には内々連絡が言っていることは先に紹介しました。ところが、後1週間を切っているのに市のホームページにはまだ案内がなく、市民には知らされていない。議員には知らされているのか?

 それと、おそらくまだ会議資料ができていないようなので、今日からの3連休中も職員やコンサルは資料作りに追われているかもしれない。体育館病院の内容だけでなく、その作業や手続きにも無理が重なっている。

 評価委員会の条例上の根拠がないことはもちろん、このような無理な状況で会議を開いて建設的な議論ができるのか?

体育館病院に加え現市立野洲病院の運営状況も議題にされるべき 

 評価委員会の役割は新病院整備だけでなく、病院事業の運営にもかかわる。したがって、現市立野洲病院の運営状況も対象になる。そもそも現病院が健全に運営されなければ、新病院を整備する根拠がなくなる。

 推測するところ、次回の評価委員会では体育館病院の基本計画案の審議だけで手一杯だろうが、本来は、現市立野洲病院の運営状況も議題にされるべき。そしてそのなかには、病院事業管理者設置の評価も入る。これまた本来的には、病院事業管理者設置の可否についても評価委員会の意見を聞くべきであった。もちろん今からでは遅い。

 

新病院整備5年間の遅れ 現病院の老朽化の実態も議題に 

 評価委員会で議論すべきもうひとつ大事なこと。それは、現病院の老朽化の実態。栢木市長は口では新病院を早く整備するとは言うが、何年もの期間を無駄にした。

 市長就任直後、今から2年前に駅前Aブロック病院の実施設計は最終段階にあったが、市長はそれを止めた。仮に体育館病院が順調に進んだとしても、現時点からそれと同じ段階に至るには、おそらく3年はかかる。ということは、これまでの2年間の無駄と合わせると5年間の遅れが生じたことになる。

 ただでさえも耐震強度不足と老朽化を原因として新病院整備が進められてきた現病院。その老朽化は一段と進んだし、さらに今後の3年間の対応を表で議論する必要がある。

ついた後からでなく、つく前からバレている嘘 市の不利益情報は市民の共有情報

 現病院の老朽化に関しては日常レベルで様々な問題が起こっている。そのなかでも、大きなものでは以前に調理場の天井から大量の漏水が起こった事故があった。これは天井裏の送水管の老朽化によるものだったようだが、最近も病院内の待合室の天井が落下する事故があった。幸いけが人等がなく良かったが、それは偶然のこと。

 このことは市長に報告されているが、公表されていない。このこと以外にもさらに重要な問題があるが、いずれも公表どころか、積極的に秘匿されている。

 昨日紹介した10月3日のいじめ問題が話題になった記者会見で市長は、「本市はこれまでいろいろなことを公表しておりますので、それを閉ざして公表しないということは考えておりません。」と発言した。これは、会見に同席していた次長が、いじめ事件の情報が公表できていなかったことを謝罪しているのとは真逆の発言。相変わらず、市長得意のついた後からバレる嘘でなく、つく前からバレている嘘。

 市の事務・事業や政策に関する不利益(ネガティブ)情報は市長や一部職員の独占物でなく、本来は市民の共有情報である。栢木市長や西村教育長、そして一部の幹部職員はいつまでこのようなことを続けるつもりなのか?