市民側の参加者からは、めげない、元気な意見が次々と出た!

 8月18日市民団体と議会との懇談会が公開で開かれました。市議会の「出前懇談会」制度を使って「駅前新病院を実現する会」の求めに応じて開かれた。

 昨年12月10日にも開かれたが、今回は、前回の対面方式でなく、ワークショップ形式で、3つのグループに分かれて話合いが持たれた。

 参加した市民から話を聞いたので、概要を紹介します。ただし、ワークショップ形式だったので、個々の意見でなく、全般的な紹介にとどまります。

 まず、参加者は全体で30名余り。

 そのうち議員が8名。市議会のホームページの案内のとおり、議会改革推進特別委員会正副委員長と3常任委員会から2名ずつ。具体的には、田中議員、小菅議員、奥山議員、木下議員、岩井議員、山﨑有子議員、山﨑敦志議員、服部議員。他方、市民の側は、医師会の役員や自治会長などを含め20人余りが参加。

 グループの意見交換では、体育館病院の問題点、駅前病院の優位性、市立野洲病院の事業者管理者設置など体制変更の問題について活発な意見交換がされた。また、市長のパワハラの話題も出た。

 8月12日の臨時議会で病院関連議案が可決された。しかし、市長は、体育館敷地が最適だという根拠を今後示す。場所の決定を断行するものではないと言っているし、病院の条例にしても議案は可決されたが施行の見通しは立っていない。多分このようなこともあって、市民側の参加者からは、めげない、元気な意見が次々と出された。

 

議員の半数9人がアンケートに無回答 いわゆるしこりがある

 ところで、今日の話し合いに先立って、市民団体は、簡単なアンケートをつくって18人の全議員に回答を依頼した。アンケートは無記名で、用紙の配布と回収は議会事務局に依頼した。

 今日の話し合いの資料として、アンケートの集計結果が配られた。団体では、当初、簡単な無記名のアンケートなので全議員から回答があるものと期待していた。しかし、回答があったのは半数の9人からで、残る9人からは、用紙の返却もなかった。

 市民団体代表の今日の開会あいさつでは、この結果に、残念がるとともに、やや憤りの思いが込められていたようであるが、無回答もひとつの貴重な情報。

 どの議員がなぜ回答しなかったのかはもちろん分からない。しかし、そこには、少なくとも市議会における病院と駅前問題の状況に健やかさがなく、いわゆるしこりがあることが見て取れる。

市長の思っているようには事が運んでいない! 体育館病院が「最適」だと書ける議員は2人

 アンケートの主な項目について結果を紹介します。

 新病院の場所については、体育館敷地が2人、駅前Aブロック5人、駅前Bブロック1人、

 体育館病院の事業費見込みについては、Aブロック病院より10~20億円安いが2人、Aと同じか高くなるが4人、分からないが2人。

 新病院の運営形態については、公設民営が3人、公設公営が6人。

 

 

 文化3施設統合の説明会については、理解が得られたが3人、反対意見が圧倒的に多かったが6人。

 体育館病院の説明会については、理解が得られたが3人、反対意見多く更に二分化したが5人、分からないが1人。

 

 

 回答が半数であったために、以上の結果から明確なことは言えないが、病院と駅前については、市長の思っているようには事が運んでいないように見える。

 このアンケートは臨時議会があった13日以降に行われた。臨時議会では10人の議員が、体育館病院の基本計画策定予算に賛成した。荒川議長も入れると11人が賛成のはず。それなのに、このアンケートでは体育館病院の賛成は2人しかいない。要するに、アンケート用紙を前にして、体育館病院が「最適」だと書ける議員は、現状では2人しかいないことになる。