野洲市病院と駅前の他山の石 米原駅東口駅前開発白紙!
角野理事の活躍空しく高専に

米原駅東口駅前開発白紙化高専誘致へと方針を転換
 しばらく研修のことにかかわっていたので紹介が遅れましたが、先日次の見出しの記事がありました。
 「米原市、高専候補地に米原駅東口付近を提案 再開発は白紙化」(中日新聞2022年7月21日)
 この記事が気になったのは、高専の競争相手が増えたことだけでなく、駅前再開発の白紙化。
 まず、21日の記事から紹介します。
「米原駅東口周辺の市有地をめぐっては、市や民間企業などでつくる一般社団法人「米原駅東口まちづくり協議会」が、再開発を進めていた。商業施設のプレオープンを二三年春に予定していたが、テナント誘致が難航。市は計画を白紙に戻し、協議会を脱会し、高専誘致へと方針を転換することになった。」(中日新聞2022年7月21日)

ホテルや商業施設中心の公民連携による、にぎわいづくりプロジェクトだった 全国レベルの大手資本が名を連ねている 
 この米原駅東口駅前再開発計画は、ホテルや商業施設を中心とした、米原市長のメッセージでは「公民連携による英知を結集し、米原駅を核とした、にぎわいのあるまちづくり」だった。
 栢木市長の思いとそっくりだが、ただし、マンションは入ってなかった。
 当初計画では、2020年秋着工で、2022年オープン予定となっていた。しかし、「米原駅東口まちづくり協議会」のホームページでは1年延期で2023年春プレオープンとなっている。そこには県内企業だけでなく、全国レベルの金融機関や大手ゼネコン等が正会員として名を連ねている。
 かつてこの計画のパース(完成予想図)付きの報道を見たときには、時代状況からしてよくもこれだけの企業が名を連ねていると半信半疑であったが、結果は半疑の側に落ちた。
 なお、米原駅西口駅前で開店以来約33年間営業してきた県内資本の大規模小売店。こちらは手堅く閉店し、まさに2020年秋に食品スーパーに生まれ変わった。

角野理事の成果空しく高専誘致の競争相手増えた 市長には他山の石に
 ついでになりますが、ここまで書いてきて、思い出したことがあります。

 野洲市の病院整備の評価委員会委員である、例の角野滋賀県理事のこと。この角野理事が昨年末から今年にかけて、懸案の長浜市民病院と長浜赤十字病院の統合問題に絡んで、これら両病院に加え、彦根市民病院も統合して、米原駅東口に立地させる案を持って回っていた。理事本人の意向なのか誰かの指示なのかまでは分かりませんが、米原駅東口開発が実質的にとん挫していたことを知っての動きと思われる。
 以前紹介したように、滋賀県の角野理事は、栢木市長の長年の盟友で指南役。評価委員会では最後まで現地建替えに固執した。その後は、郊外立地を強調。
 しかし、ところ変われば、駅前病院を理事自らが関係首長に説得して回る。まさにオポチュニスト(御都合主義者)の典型。角野理事が成果を上げられなかったので、高専誘致の競争相手が増えるという野洲市にとっては皮肉な結果になった。
 このことよりは、これほどの大手企業と資本が名を連ねた、新幹線駅前での公民連携による英知を結集した開発計画が白紙になったことを栢木市長や奥山議員、稲垣議員は他山の石として活かし、そろそろ市民のために本当の玉を磨いてはどうか?