市長は「これ以上変更する考えはない」 「1つ1つ根拠立てて整理し積み上げていった中で最適地を決めた」の「根拠」はない!

 昨日6月29日に市長の定例記者会見がありましたが、新しい情報がなかったためか新聞記事になっていない。多分、一昨日の市議会終了後のぶら下がり会見と同じ内容だったと思われます。

 ただ、一昨日報道がなかったNHKが昨夜のニュースで記者会見を報道。ホームページで動画付きの記事が見れます。

29日の定例会見で栢木市長は、建設予定地について「1つ1つ根拠立てて整理し積み上げていった中で最適地を決めた」と述べ、これ以上変更する考えはないとしました。

 そのうえで今後、市民や議会に丁寧に説明を行って理解を得た上で病院の整備計画を進めていく考えを示しました。」(NHK2022年6月29日)

 この情報に、昨日の新聞記事「市は整備についての住民説明会を終えた後、予算案などを改めて議会に提出する方針。」(中日新聞2022年6月29日)を考えあわせると、8月から9月にかけての次回定例会を待たないで、市民説明会の終了を待って、臨時議会を招集して議案を提出する可能性が強い。

 ただし、市長が「建設予定地について『1つ1つ根拠立てて整理し積み上げていった中で最適地を決めた』」プロセス(手続き)は一切明らかにされいてない。そのため、この言い分は、市長の独りよがりで「根拠」がなく、説得性がない!

次回議会定例会待てない理由3つ 顧問と事業管理者は7月1日就任で内諾決定済みで待たせられない

 次回定例会を待たない、いや、待てない理由は大きく3つあります。

①病院事業顧問と病院事業管理者については、7月1日就任で内諾決定済みであり、待たせられない。一刻も早く就任を実現させなければならない。今両者は待機中。

 そもそも、6月28日午後議案可決で、なか2日置くだけで、両者が就任とは、無理な日程設定。特に、常勤の病院事業管理者の場合は影響が大きい。通常は、議案の可決を受けて正式手続きに入る。市長がなぜこれほど慌てるのか意味不明。

市長は開院スケジュールに拘束されている 市長からの約束事

②市民説明会で駒井次長が今年秋から設計業務に入る予定だと言っていた。これも慌てた日程で驚いたが、もしそうであれば、業者はそれを前提に技術者の配置など体制を準備している。したがって遅らせるわけにはいかない。

 ところで、今回否決された基本計画修正業務は、Bブロック病院の計画策定業務を受託した業者に随契。この業者は、昨年のプロポーザルで応募が1社しかなかったから選ばれた業者。実質的に1社随契。そして、この業者は通常の計画策定コンサルではなく、コンストラクションマネッジメント会社であるので、病院の開院まで関わることが想定されている。そうなると、この会社の助言・関与で設計会社が決まる。ただし、市長は病院整備は、設計施工一体(デザインビルド)方式で発注する言っているので、実質的には、内々施工会社まで決まっていて、スケジュールを組んでいることになる。

 このことは、まさに、市長の熟考中において、秘密のうちに「1つ1つ根拠立てて整理し積み上げていった中で最適地を決めた」(NHK2022年6月29日)内容。したがって、一刻も遅らせるわけには行かない。相手方が期待しているという以上に、市長からの約束事になっている可能性がある。

住民訴訟関連議案を「根拠」に臨時議会? 村田議員の変心と稲垣議員の突然の言動の説明がつく 市長の想定外の驚きもお芝居で説明がつく

③閉会日のブログで簡単に触れておいた今年5月末に出された病院の住民訴訟。

これに関連する議案が、なぜか最終日に追加提案されなかった。しかし、何もしないで放置すれば市長は敗訴して約4千万円を賠償しなければならない。

 ということは、住民訴訟関連議案を「根拠」にして、臨時議会を招集するのではないか?むしろ、逆読みすれば、臨時議会の「根拠」にするために、閉会日に十分出せたはずの住民訴訟関連議案を出さなかったのではないか?

 そして、その筋書きの上で、村田議員に差し替えて稲垣議員に全議案に反対するよう仕向けて事をすっきりした形で区切らせ、説明会終了後の臨時議会での決着に切り替えたのではないか?こう読むと、村田議員の変心と稲垣議員の突然の言動の説明がつく。唯一説明がつかない、市長の想定外の驚きも、いつもの得意のお芝居で説明がつく。ただし、最後の市長の場合に関しては、この切り変えの司令は市長でなく、別のところから出て、市長自身は想定外の驚きだった可能性も排除できない。

 万一、この想定が大きく外れていないのであれば、市民、市議会、職員を軽くもてあそびすぎではないか?