恒例のバレエスタジオの発表会 一生懸命な踊りは楽しくまた感動的

 昨日6月26日は文化ホールで開かれた市内のバレエスタジオ(教室)の発表会を鑑賞してきました。毎年恒例になっていて、第12回。第1回からほぼ毎回見てきました。

 オープニングに続く第1部では、「森の仲間の音楽会」と題して、3歳から小学6年生までが踊りを披露。第2部は中学生以上が、いくつかのクラッシックバレエ作品の一齣をソロやグループで踊る。最後の第3部はゲストも入れて全員で「くるみ割り人形」を踊るというプログラムでした。出演者の誰もが、日頃の練習の成果を見せようと一生懸命な姿は、楽しくまた感動的でした。

 なお、プログラム表紙の素敵な絵は、毎回、野洲市出身の漫画家、葉月(はづき)めぐみさんのオリジナル。

教育長がホールの解体理由にあげる維持費の裏には市民の受益 市民は税で負担している

 ところで、百数十人の出演者の家族や友人が見に来ていることもあって、定員1000人の会場は、ほぼ満席。ただ、これまでも紹介したように、教育長が示している方針では、このホールをできるだけ早く解体したいとのこと。そうなれば、当然このような発表会も開けない。どうしようとしているのか?この日の会場には市の文化協会の人たちも見かけましたが、その人たちはどう考えているのか?

 教育長が文化ホールを解体する理由としてあげている主なものは、維持費がかかるということ。維持費が必要なことは当然であって、その反面として、このような発表会が開けたり、先に紹介したリラックスコンサートが開催できるという市民の受益がある。維持費の裏に、というより、文化や市民活動という市民の受益のための維持費。そして、その維持費は市民が税として支払っている。これは、図書館の場合でも同じ。教育長の論理では、図書館もなくすことに行きついてしまう。

 税に関しては、今年度から都市計画税が課税されて約3億5千万円の増収。やることが逆ではないか?

コストの外部化による見せかけの利益は、市民の不利益 明日の採決は市議会の責任

 このような教育長の論理は、栢木市長の論理に同調しているものと思われるが、市政全体に浸透しつつあります。病院を、土地代が要らないからという理由で、駅前から不便な郊外の体育館横に持っていこうとしている。ただし、実際のところは、土地代はタダではなく、体育館の土地が削られて機能が低下する分、損失は生じているが、金銭的に見えないだけ。また、体育館病院では、市民はそれぞれが移動のための時間と経費を新たに負担しなくてはならなくなる。いわゆる、コスト(必要経費)の外部化による見せかけの利益。結果的には市民の不利益。

 この栢木市長の論理は、お金の面だけでなく、時間でも同様。自分は病院問題で4か月も熟考しておきながら、市民には時間を与えない。明日の市議会で体育館病院の方向を決める議案の採決があります。しかし、市民説明会はまだ2か所未開催のまま残っている。2か所といっても、人口の多い地区なので、人口割で見れば、約1/3。市民を無視してまで、何を急ごうとしているのか?ただし、明日の駆け込み採決は、市長の責任であるとともに、より一層、市議会の責任。