駅前病院の実現めざして活動 医師会は体育館病院に怒りを禁じえない! 

 今日6月18日午前に市民団体「駅前新病院を実現する会」の総会とイベントが開かれました。資料や録音データが届けられたので、手持ちの情報で補いながら概要を紹介します。

 参加者は会員はじめ市民や市会議員など50人余り。会議次第を添付しておきます。

 小島代表の開会挨拶。

 市長は公約の現地半額建て替え断念後、二転三転した後、昨年自ら否定した体育館病院を打ち出した。しかし、医師会のチラシにあるように実現性はない。駅前には市民のための土地がある。市民や患者には便利であり、医師などスタッフの確保にも有利。皆さんとともに、駅前病院の実現めざして活動していく。

 次に守山野洲医師会の小西会長の祝辞を事務長が代読。

 市長は9月に医師会に出向いてきて、昨年10月の市議選の結果がどうあろうともBブロック病院計画を進めると断言した。しかし、Bブロック病院計画を止め、体育館病院を打ち出したことに怒りを禁じえない。医師会の医師は、日々の診察・診療とともに、コロナワクチンの接種などコロナ対策を含め、市民の健康を支えている。駅前の病院が実現することを願っている。

市民にとって良い病院を、一番良い場所につくりたい。その結果としての駅前の市民病院

 続いて、総会決議。

 「市長は駅前Bブロックでの整備方針を表明し事業を進めてきましたが、今年5月になってBブロック整備方針を放棄し、体育館敷地での病院整備に転換し、現在議会提案し、審議中です。また、議会には、駅前病院を定めた「野洲市病院事業の設置等に関する条例」の改悪を提案しています。

 体育館敷地での病院整備は守山野洲医師会が反対しているように、実現は不可能だとみられています。

 一刻も早い新病院の整備が必要です。私たちはこれまで、市民や専門家、議会で十分検討しながら進めてきた駅前への新病院建設が、最善のものと考えています。

 野洲市民にとって良い病院を、一番良い場所につくりたい。その結果としての駅前の市民病院です。

 今後、この活動をさらに広げ、市民の皆さんと力を合わせ、速やかに駅前新病院の実現を期していきましょう。」

民主主義が問われている。説得もなく物事が決められていることに危機感を覚える

 総会終了後の情報交換では、まず、参加市議を代表して東郷議員が報告。

 今は、野洲駅前だけでなく、野洲から病院がなくなるかもしれない厳しい状況。体育館病院には多くの問題点がある。大手ゼネコン関係者に聞いたが、不可能ではないが、やりたい工事ではないという答え。

 次に、市民病院に関する2つの住民訴訟の代理人である畠田弁護士が報告。今年3月に出されて棄却となった住民監査請求が新たに住民訴訟となっている。

 2つの住民訴訟の意義は、市長がAブロック病院の設計業務を途中解約し、違法な公金支出を行ったことを明らかにすること。また、市長によって市民病院がないがしろにされている。このようなひどいことが野洲市で行われていることを市民はじめ全国の人たちに知ってもらうこと。さらに、この訴訟を通じて、市民と専門家と議会が築き上げてきた設置条例について多くの市民に知ってもらうこと。

 野洲市の病院問題では、民主主義が問われている。説得もなく物事が決められていることに危機感を覚える。駅前での実現にお役に立ちたい。

野洲市お先真っ暗 市民がもっと怒るべき 体育館病院は絵に描いた餅 Aブロックに戻してほしい

 以上の報告を受けて、参加者の意見交換が行われました。多くの参加者から厳しくかつ切実な意見や提案が矢継ぎ早に出されました。主な意見を紹介します。

 今のままでは野洲市お先真っ暗。この状態では、市長をトップとして認められない。 

 市長は、市民の声を聞いていない。自分の考えを押し付けている。

 市民の声が通じていない。裁判まで起こさないといけない状況になっている。

 市長は、市民を愚弄している。

 病院を駅前Aブロックに戻してほしい。

 トップを変えるべき。市民がもっと怒るべき。

 市長が結論先にありきで職員に圧力をかけて仕事をさせている。

 栢木市長が一昨年の市長選挙の演説で公設公営でなく公設民営だと言っていた。

 病院事業管理者の給料2500万円は絶対反対。

 市長は、しょうがないから市長をやっていると言っていた。

 市議会の中間派にいる3人がカギを握っている。

 市長への手紙の回答で、前市長は論破していたが私は市民の意見を聞いていると回答してきたが、何を言っているのか?

 篠原の懇談会に参加したが、発言できた参加者の多くが体育館病院賛成であって、スポーツ関係者のようであった。反対は2人だけで、不自然であった。 

 体育館病院の資料は、まるで不動産屋の広告と同じで、いい加減。

 説明会は仕組まれていて、市長の応援団が参加している。

 篠原の集会で示された通院のデータはおかしい。野洲学区は圧倒的に徒歩・自転車が多い。

 体育館病院は絵に描いた餅。

 駅前につくってもらえるのが楽しみ。駅前なら市内のどこからでも便利。

 体育館病院の財源は駅前土地の売却が見込まれている。

 体育館病院の計画に実現性はない。

 自治連合会も駅前病院の実現を目指していきたい。

 市長会派の議員がきちんと質問していない。市長について行っているだけ。

 早ければ、駅前でも郊外でもどちらでもよいといった野洲市の開業医は、何を考えているのか?家族が通院しているがやめてもらおうかと思っている。

 高圧線は影響しないのか?

 市の案では、逆の電磁波を発生させる機器を設置して対応するとなっている。 しかし完全に影響なく安全であるとは、検証されていない。

液状化現象で「想定外」に鉄塔が病院に倒壊するリスクは皆無ではない?

 ところで、今日さざなみホールを見に行ったついでに、体育館にも回ってみました。すでに、大規模改修の準備工事が始まっているようでした。何度も行ってよく知っている施設ですが、改めて、ここに病院は無理との実感を持ちました。

 まず十分な土地が確保できない。事前から指摘している、会場への屋外階段の移設は容易ではない。それと高圧線と鉄塔。電磁波の影響もさることながら、地震による液状化現象で「想定外」に鉄塔が病院に倒壊するリスクは皆無ではないのではないか?注目された、昨日の東京電力福島第一原発事故の集団訴訟の最高裁判決で国の責任を認めなかった理由は「想定外」でした。しかし現実に事故は起こって、大きな被害が出た。