基本計画の成案に向けた新たな方策? 意味不明の議題

 今日5月13日、市のホームページの市議会の欄を見ると、5月18日の野洲市民病院整備事業特別委員会の開催案内が出ていました。本会議場で午後1時から。公開でネットでのライブ配信もある。

 市長の熟考後の結論がどのようなものであり、それがどのような資料をもって示されるのかは分かりません。おそらくは、これまで推測したようなものになるのではないかとは思います。

 ただし、ホームページの開催案内を見て驚いたのは、その議題。「『野洲市民病院整備基本計画』の成案に向けた新たな方策について」となっている。

 これだけでは、内容はもちろん、国語としても意味をなさない奇妙な議題。

 

Bブロック病院基本計画は未策定どころか未成案? 

 「野洲市民病院整備基本計画」とは何を示しているのか?これまでの流れで普通に考えれば、昨年度プロポーザルによって発注された、Bブロック病院の基本計画のことになる。それは、昨年度に完了すべき事業ではなかったのか?それを今になって「成案に向け」とは、意味をなさない。

 それとも、専門業者に1千万円あまりで委託した、Bブロック病院の基本計画の策定支援業務委託は昨年度完了した。しかし、基本計画そのものは、策定どころか「成案」、すなわち、まだ案にもなっていなかったということか?

Bブロック計画の差し替えなら、食べ残しを盛り付けて別の客に出すようなもの! 

 もしそうであれば、今年2月7日の特別委員会で示された案は何だったのか?まさか、案まで未策定という時点にまで時計を巻き戻す。そのうえで、新病院整備場所をBブロックと定め、それを前提に業者委託した成果物を「新たな方策」と称して、総合体育館敷地にあてはめようとしているのか?それとも、Bブロック病院の復活か?仮に前者のBブロック病院計画の流用、というより差し替えであれば、あまりにもやり方が酷い。その酷さを表すために、あえてきつい例えを出すなら、料理店で客の食べ残しを新たに盛り付けて、別の客に出すようなもの。

住民監査請求回避策? 議会の奮起を期待!

 このBブロック病院計画の差し替えのもうひとつのねらいは、おそらく住民監査請求の回避策。市長は1千万円余りの市税を使いながら、その成果を市長自らの判断でまったく無駄にした。このことは、十二分に住民監査請求の対象になる。それを避けるために、委託業務の成果を活用しているように見せかける。まったく、責任感のない姑息(こそく)なやり方。

 いうまでもなく、特別委員会の議題の決定権は津村委員長にある。これでは、意味不明な議題を設定する議会への信頼がますます落ちていくことが心配です。

 昨日も今日も、市長に振り回されて主体性がなくなってきている議会への不信の声を市民から聞きました。かといって、諦めてしまっては終わりなので、議会の奮起を期待せざるを得ません。